【面接官20人×転職者20人インタビュー】クラウドエンジニアはやめとけ?「やめとけ」と言われる理由と向いている人の見極め方|実体験者と面接官が徹底解説

  • 「クラウドエンジニア(AWSエンジニア)はやめておいた方がいい?」「きついって本当?」と感じている
  • やめとけと言われる理由、向いている人・向いていない人の見分け方が知りたい
  • クラウドエンジニアとは何?きつい環境の実態や会社選びのポイントが知りたい
  • 大手サイトの営業記事にうんざり、面接官と実体験者のリアル・具体的な情報が知りたい

こんな方向けの、実体験&リアルインタビュー記事です。

初めての読者のため、簡単に自己紹介させてください。

  • 私は28歳まで2回未経験転職してきたキャリア迷い子のタマネギです。
  • 未経験・第二新卒で転職したい人向けに、参考になる情報を提供しています。
  • 検索上位の大手サイトの「一般論の営業記事」ではなく、実体験やインタビューでリアルの参考情報を届けるのがこのサイトのポイントです。

この記事では、僕が個人で有料ツールを使用して、採用担当者20名・転職者20名(いずれもクラウドエンジニア経験者)へのインタビュー調査をもとに、「やめとけ」と言われる理由、向いている人・向いていない人の特徴、きつい環境の実態、未経験と会社選びのポイントをお伝えします。

この記事で得られること

  • 「やめとけ」と言われる理由(面接官・転職者20人ずつの票数付き)
  • クラウドエンジニア(AWSエンジニア)とは・業種別の仕事例
  • 向いている人・向いていない人の特徴
  • きつい環境の実態(24h運用・技術進化・運用vs設計ギャップなど)
  • 未経験からの参入と会社選びのポイント
  • 面接で聞くべき具体的な質問例(そのまま使える形で掲載)
  • キャリアパスと「やめてよかった」の声

この記事の根拠

本記事は、クラウドエンジニアを採用した経験がある採用担当者20名と、実際にクラウドエンジニアを経験して転職した20名へのインタビュー調査に基づいています。辞めた理由、やめとけと言いたくなる人の特徴、きつい環境、未経験者の声、会社選びのアドバイス、面接で聞くべき質問などをヒアリングし、その傾向を票数で可視化しました。

そして、僕自身が商社からエンジニア(株式会社シンプレクス)に未経験で転職した実体験に基づいて執筆しています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-20-1024x760.png

【元社員が徹底解説】シンプレクスが本当に”やばい”なのか?「激務」「評判悪い」「将来性」

この記事を読んで、あなた自身の状況に当てはめて、クラウドエンジニアという職種を検討する際の判断材料が得られれば嬉しく思います。


目次

クラウドエンジニア(AWSエンジニア)とは

クラウドエンジニアに興味がある方のため、まず仕事内容と業種別の仕事例を整理します。

  • クラウドエンジニアの仕事内容(設計・構築・運用)
  • 業種・企業タイプ別の具体的な仕事例
  • AWS・Azure・GCPとマルチクラウドの現実
  • 「運用中心」「設計・構築中心」で仕事内容が大きく違う

でお伝えします。

クラウドエンジニアの仕事内容(設計・構築・運用)

クラウドエンジニア(AWSエンジニアを含む)とは、AWS・Azure・GCPなどのクラウド基盤を設計・構築・運用するエンジニアです。主な仕事は次の通りです。

  • クラウドリソースの設計・構築
  • 監視・障害対応
  • コスト最適化、セキュリティ設計
  • IaC(Terraform等)によるインフラのコード管理

インフラを「コードで管理」するスタイルが広がっており、従来のサーバー管理に加えて、IaCやコンテナ技術の習得が必要になるケースも多いです。

業種・企業タイプ別の具体的な仕事例(読者が仕事内容を想像できるように)

クラウドエンジニアの仕事は、業種・企業タイプによって大きく異なります。具体的な仕事例を挙げます。

ECサイト運営会社

決済・在庫APIの基盤監視、深夜の障害対応、新規サーバー構築が主な業務です。24時間体制の運用・オンコールが発生しやすく、本調査でも「24h運用・オンコールに耐えられなかった」が辞めた理由の1位でした。

SaaSベンダー

マルチテナント基盤の設計、スケール対応、CI/CDパイプライン構築が中心です。技術スタック(AWS/Azure/GCP等)の学習サポート体制が重要で、採用側・転職者とも「技術スタックと学習サポートを確認する」が上位に挙がっています。

金融・通信系

セキュリティ基準に合わせた設計、監査対応、24h監視ルームでの運用が求められます。責任は重い一方、「何も起きない」が正解の立場に消耗しやすい環境です。

SIer・受託開発

顧客システムのクラウド移行、オンプレ混在環境の保守、手順書通り運用が多くなりがちです。オンプレ混在で「クラウドはたまに触る程度だった」というギャップを感じて辞める人も少なくありません。

自分が入社したらどのような仕事になるか、業種・企業タイプごとにイメージしておくとよいでしょう。

AWS・Azure・GCPとマルチクラウドの現実

日本ではAWSのシェアが大きく、クラウドエンジニア=AWSエンジニアと呼ばれることも多いです。Azureは大企業・Microsoft系に、GCPはデータ活用・AI系で採用されるケースが増えています。マルチクラウドを採用する企業も多く、技術の進化が速く休日も学習に追われる実態が、本調査では辞めた理由の2位(採用側13票、転職者12票)に挙がりました。

「運用中心」「設計・構築中心」で仕事内容が大きく違う

クラウドエンジニアの仕事では、「設計・構築」を期待していたのに「運用・監視」中心だったというギャップが多く報告されています。採用側11票、転職者10票で上位です。採用担当者20名のうち10名が「運用中心か設計構築かで全然違う」と回答しており、入社前に運用・オンコール体制と設計・構築への関与度を確認することが重要です。


「クラウドエンジニアはやめとけ」と言われる理由(面接官・転職者20人ずつ40人の声)

クラウドエンジニアを検討している人から、「やめとけ」と聞くことがありますよね。では、採用側と実際に辞めた人がそれぞれどう感じているのか。調査結果をベースに説明していきましょう。

  • 採用側がよく見る「早期退職の理由」Top5
  • 実際に辞めたクラウドエンジニアが挙げた理由Top5
  • 面接官×転職者の視点差
  • クラウドエンジニアならではの「きつい」環境

でお伝えします。

調査概要

本調査は2つのパートで構成されています。

  • Part A(採用担当者20名):クラウドエンジニアを採用した経験がある採用担当者
  • Part B(転職者20名):全員クラウドエンジニア経験者。実際に辞めた本人の視点

クラウドエンジニア特化の票数データです。24h運用・技術進化・運用vs設計ギャップ・評価されにくいといった声を票数で可視化しています。

採用側がよく見る「早期退職の理由」Top5

面接官20名に「早期退職してしまう人の理由」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
24時間体制の運用・オンコールで、深夜や休日の緊急対応に耐えられなかった15票
AWS・Azure・GCPなど技術の進化が速く、休日も学習に追われ続けた13票
「設計・構築」を期待していたのに、「運用・監視」中心の仕事でギャップを感じた11票
責任は重いのに評価されにくく、「何も起きない」が正解の立場に消耗した9票
オンプレ混在で、クラウドはたまに触る程度だったなど期待と現実の差があった8票

1位は「24時間体制の運用・オンコール」で15票。2位の技術進化(13票)、運用vs設計ギャップ(11票)、評価されにくい(9票)、オンプレ混在(8票)も上位でした。

実際に辞めたクラウドエンジニアが挙げた理由Top5

転職者20名に「クラウドエンジニアを辞めた理由」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
24時間体制の運用・オンコールで、深夜や休日の緊急対応に耐えられなくなった14票
AWS・Azure・GCPなど技術の進化が速く、休日も学習に追われ続けた12票
「設計・構築」を期待していたのに、「運用・監視」中心の仕事でギャップを感じた10票
責任は重いのに評価されにくく、「何も起きない」が正解の立場に消耗した8票
オンプレ混在で、クラウドはたまに触る程度だったなど期待と現実の差があった7票

採用側と転職者、どちらも「24時間体制の運用・オンコール」が最多です。技術進化・運用vs設計ギャップ・評価・オンプレ混在も両者で上位に並び、クラウドエンジニアならではの負荷が共通しています。

面接官×転職者の視点差

両者の回答を比較すると、視点差はほとんどありません。採用側も転職者も、1位は24h運用・オンコール、2位は技術進化、3位は運用vs設計のギャップと一致しています。クラウド職種の「きつい理由」について、採用側と実際に辞めた人の認識はほぼ同じです。入社前にこれらの負荷を理解し、運用体制・業務配分を確認して会社を選ぶことが重要だと、両者が答えています。

クラウドエンジニア(AWSエンジニア)ならではの「きつい」環境

採用担当者20名に「クラウドエンジニアがきついと感じやすい環境」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
24時間体制の運用・オンコールで、深夜・休日の緊急対応が求められる14票
AWS・Azure・GCPなど技術の進化が速く、常に学習が求められる12票
運用・監視中心の業務で、設計・構築に関われず成長実感が得にくい10票
責任は重いが評価されにくく、「何も起きない」が正解の立場9票
オンプレとクラウドが混在し、期待した仕事と実態にギャップがある8票
一人で複数システムを担当し、サポート体制がない6票
代休や残業代が適切に付かない会社4票
給与が他職種と比べて低く、モチベーションが保てない3票

24h運用、技術進化、運用中心、評価されにくい、オンプレ混在が挙がりました。いずれも、入社前に確認しておきたいポイントです。


クラウドエンジニアに向いていない人の特徴(採用官が「やめとけ」と言いたくなる人)

やめとけと言われる理由が分かったところで、次は採用側の視点です。どんな人に「やめとけと言いたくなる」と見えるのか。採用担当者20名の票数でまとめました。

  • 24時間運用・オンコールに耐えられるか不明確な人
  • 技術の進化・継続学習に耐えられるか不明確な人
  • 志望動機が曖昧な人
  • 「高年収」「在宅」のイメージ先行の人
  • 技術やクラウドへの興味が薄い人
  • 「開発エンジニアになりたかった」が本音そうな人
  • 向いている人の特徴(対比)

でお伝えします。

24時間運用・オンコールに耐えられるか不明確(15票)

「24時間運用・オンコールに耐えられるか不明確」が15票で最多でした。24h運用は辞めた理由の1位(採用側15票、転職者14票)です。クラウドエンジニア特有の負荷として、採用側が最も警戒する点となっています。

技術の進化・継続学習に耐えられるか不明確(12票)

「技術の進化・継続学習に耐えられるか不明確」が12票。技術負荷は辞めた理由の2位(採用側13票、転職者12票)です。AWS・Azure・GCPの進化は早く、休日も学習に追われやすい職種のため、継続学習への覚悟が問われます。

志望動機が曖昧で「なんとなく」の話し方(10票)

「志望動機が曖昧で、『なんとなく』『需要が多そうだから』のような話し方」が10票。入社後のギャップに耐えづらいと判断されやすいです。仕事内容を理解した上で志望しているかが問われます。

「高年収」「在宅」のイメージ先行で運用中心の現実を理解していない(9票)

「『高年収』『在宅』のイメージ先行で、運用中心の現実を理解していなさそう」が9票。運用vs設計のギャップは辞めた理由の上位です。イメージと現実の差を理解していないと、入社後にギャップを感じやすくなります。

技術やクラウドへの興味が薄く、勉強内容を具体的に説明できない(8票)

「技術やクラウドへの興味が薄く、勉強した内容を具体的に説明できない」が8票。常に学習が必要な職種です。興味がないと続かないと判断されやすいです。

「開発エンジニアになりたかった」「アプリ側がやりたい」が本音そう(7票)

「『開発エンジニアになりたかった』『アプリ側がやりたい』が本音そう」が7票。実際に辞めた人の理由として「開発に携わりたかった」などのギャップも4票あり、本音と違う職種だと早期退職につながりやすい傾向です。

クラウドエンジニアに向いている人の特徴(対比)

一方、採用担当者20名が「うまくいっている人の特徴」として挙げたのが以下です。

回答内容票数
技術の進化を楽しみ、自ら学び続ける姿勢がある15票
24時間運用・オンコールの前提を理解し、対応できる覚悟がある12票
インフラを支えること、安定稼働に喜びを感じる9票
運用でも設計構築でも、与えられた役割を前向きに捉えられる7票
論理的思考力があり、障害時の原因特定を冷静にできる6票
IaC・コンテナなど、周辺技術への関心が高い5票

技術進化を楽しむ、24h運用の覚悟を持つ、インフラに喜びを感じるが上位です。向いていない人の特徴と照らし合わせて、自分に当てはまるか確認してみてください。


クラウドエンジニアの「きつい」点を具体的に解説

やめとけと言われる理由が分かったところで、具体的にどんな点がきついのか。調査結果をもとにまとめます。

  • 24時間体制の運用・オンコールと生活リズムの崩れ
  • 技術の進化が速く、休日も学習に追われる実態
  • 「設計」を期待していたのに「運用」中心だったギャップ
  • 責任は重いが評価されにくい「何も起きないが正解」の立場
  • オンプレ混在でクラウドはたまに触る程度だったギャップ
  • 給与・キャリアアップの不安
  • クラウドエンジニアはきついだけじゃない(メリット・やりがい)

でお伝えします。

24時間体制の運用・オンコールと生活リズムの崩れ

辞めた理由として、採用側15票・転職者14票で「24時間体制の運用・オンコールで、深夜や休日の緊急対応に耐えられなかった」が最多でした。きつい環境では「24時間体制の運用・オンコールで、深夜・休日の緊急対応が求められる」が14票と最多です。オンコール持ち番による生活リズムの崩れが、クラウドエンジニアの「きつい」の筆頭となっています。

技術の進化が速く、休日も学習に追われる実態

技術の進化は、採用側13票、転職者12票で2位。きつい環境では「技術の進化が速く、常に学習が求められる」が12票でした。AWS・Azure・GCPの新機能、IaC・コンテナ等の周辺技術を追い続ける必要があり、キャッチアップ速度の現実を事前に理解していないとギャップを感じやすいです。

「設計」を期待していたのに「運用」中心だったギャップ

「設計・構築」を期待していたのに「運用・監視」中心の仕事でギャップを感じた(採用側11票、転職者10票)、運用中心の業務で設計・構築に関われず成長実感が得にくい(10票)といった声が挙がりました。設計志向で入った人が運用中心の環境で消耗しやすい傾向です。

責任は重いが評価されにくい「何も起きないが正解」の立場

責任は重いのに評価されにくく、「何も起きない」が正解の立場に消耗した(採用側9票、転職者8票)、責任は重いが評価されにくい(9票)といった声がありました。障害が起きないこと=成功だが、成果として見えにくく、頑張っても認められない感覚が生じやすいです。

オンプレ混在でクラウドはたまに触る程度だったギャップ

オンプレ混在でクラウドはたまに触る程度だった(採用側8票、転職者7票)、オンプレとクラウドが混在し期待した仕事と実態にギャップがある(8票)という声もありました。SIer・受託開発などでは、オンプレとクラウドの比率・任される業務の割合を入社前に確認するのが重要です。

給与・キャリアアップの不安

票数は少なめですが、給与が他職種と比べて低い(3票)、業務の割に給与が低く頑張っても報われない(3票)といった声もあります。評価されにくい立場と給与不安が連動するケースがあり、キャリアパスの示し方も確認しておくとよいでしょう。

クラウドエンジニアはきついだけじゃない(メリット・やりがい)

一方で、採用側の見解では「うまくいっている人には、インフラを支える喜び、技術の進化を追う楽しみといった魅力を感じている」と答えた人が6票いました。向いている人の特徴では、技術進化を楽しむ(15票)、24h運用の覚悟を持つ(12票)、インフラに喜びを感じる(9票)、論理的思考力がある(6票)が上位です。会社やプロジェクトの差が大きいと答えた採用官も10票おり、環境次第でやりがいを感じる人も多いです。


未経験からクラウドエンジニアになる前に知っておくこと

未経験からクラウドエンジニアを目指す場合、どんな点に気をつければよいか。採用側と転職者(未経験入社者含む)の声をまとめます。

  • 未経験で早期退職しやすい理由(採用側の視点)
  • 未経験入社者が実際にきつかった点
  • 未経験 vs 経験者で辞めた理由の違い
  • 未経験から成功するための会社選びのポイント

でお伝えします。

未経験で早期退職しやすい理由(採用側の視点)

採用担当者20名に「未経験で早期退職した人の理由」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
24h運用・オンコールの現実を事前に理解していなかった12票
技術のキャッチアップ速度の現実を事前に理解していなかった10票
研修が短く、AWS等の実務を十分に習得できなかった9票
「設計」のイメージで入ったのに「運用」中心だったギャップ8票
Linux/ネットワークの基礎が足りず、実務でついていけなかった7票
メンターや質問できる人がおらず、サポート不足だった5票
未経験者向けの教育体制が整っていなかった4票
IaC(Terraform等)やコンテナの習得負荷に耐えられなかった3票

24h運用の現実を理解していなかった、技術キャッチアップの現実を理解していなかった、研修が短く習得できなかったが上位です。未経験の場合は、研修期間・メンターの有無・運用体制の実態を面接で具体的に確認するのが重要です。

未経験入社者が実際にきつかった点

転職者20名のうち未経験入社だった10名に「きつかった点」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
24h運用・オンコールの現実を事前に理解しておらず、最初の実務で戸惑った7票
技術のキャッチアップ速度の現実を事前に理解していなかった6票
研修が短く、AWS等の実務を十分に習得できなかった5票
「設計」のイメージで入ったのに「運用」中心だったギャップ5票
Linux/ネットワークの基礎が足りず、実務で質問が多くなり恥ずかしい思いをした4票
一人で実装・運用に対応し、質問できる人がいなかった4票

採用側と転職者、どちらも「24h運用の現実理解」「技術キャッチアップの現実」「研修の短さ」が上位でした。未経験者の場合、研修体制とサポート体制を重視して会社を選ぶのがおすすめです。

未経験 vs 経験者で辞めた理由の違い

未経験入社者(10人)と経験者(10人)で、辞めた理由の傾向を比較しました。

  • 未経験者:24h運用、技術負荷、運用vs設計ギャップ、評価されにくいなど、現実の負荷に重心が偏りがちです。
  • 経験者:24h運用、技術負荷、運用vs設計ギャップに加え、オンプレ混在のギャップが相対的に多い傾向です。

両者とも24h運用・技術負荷・運用vs設計は共通して上位です。経験者は「オンプレ混在」のギャップが加わる傾向にあります。

未経験から成功するための会社選びのポイント

未経験で入る場合は、運用・オンコール体制と設計構築への関与度、技術スタック・学習サポート体制、研修・OJTの期間とメンターの有無を重点的に確認しましょう。次章で、採用側と転職者が「入社前に知っておけばよかった」と答えたポイントと、面接で聞くべき具体的な質問例をまとめます。


入社後のギャップを防ぐ会社選びのポイント(面接官・転職者20人が答えた)

これまでの「きつい点」「未経験の壁」を踏まえ、入社後のギャップを防ぐ会社選びのポイントを紹介します。採用側と転職者、両方の声をまとめました。

  • 運用・オンコール体制と設計・構築への関与度を入社前に確認
  • 技術スタック(AWS/Azure/GCP等)と学習サポート体制を確認
  • 研修・OJTの期間や内容、メンターの有無
  • オンプレとクラウドの比率、実際に任される業務の割合
  • 面接で聞くべき具体的な質問例

でお伝えします。

運用・オンコール体制と設計・構築への関与度を入社前に確認(採用側17票、転職者16票で最多)

採用側17票、転職者16票で最多だったのが「運用・オンコール体制、設計・構築への関与度を面接で具体的に聞く」でした。24h運用と運用vs設計のギャップは辞めた理由の上位です。どのような運用体制か、設計構築にどこまで関われるか、事前に聞いておくと安心です。

技術スタック(AWS/Azure/GCP等)と学習サポート体制(採用側11票、転職者10票)

「技術スタック(AWS/Azure/GCP等)と、学習サポート体制を確認する」も採用側11票、転職者10票で上位。技術進化は辞めた理由の2位です。学習サポート体制が重要です。

研修・OJTの期間や内容、メンターの有無(採用側9票、転職者9票)

「研修・OJTの期間や内容、メンターの有無を聞いておく」も採用側9票、転職者9票。未経験の場合は特に、現場配属までの流れとサポート体制を確認しておくのがおすすめです。

オンプレとクラウドの比率、実際に任される業務の割合(採用側8票、転職者8票)

「オンプレとクラウドの比率、実際に任される業務の割合を確認する」も採用側8票、転職者8票。オンプレ混在のギャップを防ぐため、事前に確認しておきましょう。

面接で聞くべき具体的な質問例(採用担当者20人が効果的と答えた質問)

採用担当者20名に「面接で聞いてほしい質問」を聞き、効果的と答えた質問を票数でまとめました。そのまま面接で使える形で紹介します。

質問例票数
「運用・オンコール体制はどうなっていますか?設計・構築にはどこまで関わりますか」15票
「主要な技術スタック(AWS/Azure/GCP等)は何ですか?学習サポートはありますか」11票
「オンプレとクラウドの比率はどうなっていますか?実際に任される業務の割合を教えてください」9票
「クラウドエンジニアは何人体制ですか?一人で何システムを担当することが多いですか」8票
「未経験向けの研修期間は通常どのくらいですか?現場配属までの流れを教えてください」7票
「障害発生時の対応フローや、サポート体制はどうなっていますか」6票

運用体制、設計構築関与、技術スタック、オンプレクラウド比率、人数体制、研修期間、障害対応フローを聞いておくと、入社後のギャップを防ぎやすくなります。


クラウドエンジニアからのキャリアパス

クラウドエンジニアを辞めた後、どんな働き方に移っているか。転職後の声と、転職活動で使いやすいエージェント・サイトをまとめます。

  • 実際に辞めた人の今の働き方
  • 「やめてよかった」と思うこと
  • 転職を考えるべきタイミング
  • 転職活動で使いやすいエージェント・サイト(採用側が実際に利用)

でお伝えします。

実際に辞めた人の今の働き方(バックエンド7票、同業他社クラウド5票、SRE・DevOps 3票)

転職者20名に「今の働き方」を単一選択で聞きました。

回答内容票数
バックエンド・アプリケーションエンジニア(社内)7票
同業他社のクラウドエンジニア(より良い環境へ)5票
SRE・DevOpsエンジニア3票
他職種の正社員(PM・アーキテクト等)3票
フリーランス・自営業2票

バックエンド・アプリへの移行が7票で最多。開発に携わりたい人に多いです。同業他社のクラウド(より良い環境へ)も5票あり、キャリアパスは多様です。

「やめてよかった」と思うこと(24h解放14票、技術キャッチアップ解放11票、運用中心解放8票)

転職者20名に「やめてよかったと思うこと」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
24時間運用・オンコールから解放され、自分のペースで生活できるようになった14票
技術のキャッチアップから解放され、休日を休めるようになった11票
運用中心の仕事から解放され、やりたいことに集中できる8票
「評価されにくい」立場から解放された7票
ワークライフバランスが改善した6票
自分に合った仕事や働き方が見つかった5票

24h運用・技術キャッチアップ・運用中心からの解放が上位でした。辞めた理由の裏返しとして、解放感を実感している人が多いです。

転職を考えるべきタイミング(適性不合・体調・環境のミスマッチ)

採用側20名に「会社としても『やめてよかった』と感じたケース」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
明らかに適性が合わず、本人も会社も「続けてもお互い良くない」と感じた11票
体調を崩しており、休職・退職の方が本人のためだった7票

転職者側でも「体調を崩した」9票、「我慢の限界だった」6票が決断のきっかけとして挙がっています。適性不合、体調、環境のミスマッチを感じたら、我慢せず希望を伝えたり、転職を検討したりするのも選択肢です。

転職活動で使いやすいエージェント・サイト(採用側が実際に利用)

クラウドエンジニア(インフラ・クラウド開発職)採用を行う採用担当者への調査で、「採用で利用したことのある転職エージェント・サイト」を票数でまとめました。

転職エージェント

回答内容票数
レバテックIT12票
ウズウズIT10票
テックゲート転職9票
ユニゾンキャリア8票
Geekly5票

転職サイト

回答内容票数
doda17票
リクナビNEXT15票
リクルートエージェント12票
マイナビジョブ20’s11票

クラウドエンジニア採用で実際に使われているエージェント・サイトです。複数登録して比較するのもよいでしょう。


「やめとけ」をどう受け止めるか(面接官からのアドバイス)

「やめとけ」という言葉にどう向き合えばよいか。採用担当者20名が志望者に伝えたいことをまとめました。

  • 入社前に聞くべきポイントを押さえれば多くは回避できる
  • 「やめとけ」と言う人の理由を分解して自分に当てはまるか確認
  • 違うと感じたら我慢せず相談する

でお伝えします。

入社前に聞くべきポイントを押さえれば多くは回避できる(14票)

「運用体制・業務配分・学習サポートなどを入社前に聞いて会社を選べば、やめとけの多くは回避できる」が14票で最多。前章で紹介した面接質問を活用して、会社選びを丁寧にすることが大切です。

「やめとけ」と言う人の理由を分解して自分に当てはまるか確認(11票)

「まずやめとけと言う人の辞めた理由を分解する。自分に当てはまりそうな理由か確認する」が11票。24h運用、技術進化、運用vs設計ギャップ、評価、オンプレ混在など、どの理由が自分に当てはまりそうか、冷静に考えることが重要です。

違うと感じたら我慢せず相談する(9票)

「入社後に『違う』と感じたら、我慢せず希望や相談を伝える。辞めた人の多くはそれをしなかった」が9票。環境が合わないと感じたとき、まず社内で相談や希望を伝えることも選択肢です。

ちなみに、「業界の厳しさは事実だが、会社やプロジェクト次第で全然違う。うまくいく人も多い」と答えた採用官も7票いました。ネガティブ情報ばかりにとらわれず、自分に合う環境を探す視点も大切です。


よくある質問(Q&A)

ここからは、クラウドエンジニアについてよくある質問に回答します。

Q1. クラウドエンジニア(AWSエンジニア)とは何ですか?

A. クラウドエンジニア(AWSエンジニアを含む)とは、AWS・Azure・GCPなどのクラウド基盤を設計・構築・運用するエンジニアです。主な仕事は、クラウドリソースの設計・構築、監視・障害対応、コスト最適化、セキュリティ設計です。業種によって、ECサイトの基盤監視、SaaSのマルチテナント設計、金融・通信系の24h監視、SIerのオンプレ混在保守など、具体的な業務は異なります。向いている人の特徴として、技術の進化を楽しむ(15票)、24h運用の覚悟を持つ(12票)、インフラを支えることに喜びを感じる(9票)が本調査で挙がっています。

Q2. クラウドエンジニアのきつい点は何ですか?

A. 本調査では、辞めた理由・きついと感じやすい環境として次の点が多く挙がりました。24時間体制の運用・オンコールで深夜や休日の緊急対応に耐えられなくなった(面接官15票、転職者14票で最多)、AWS等技術の進化が速く休日も学習に追われ続けた(13票・12票)、設計を期待していたのに運用中心だったギャップ(11票・10票)、責任は重いが評価されにくい、オンプレ混在でクラウドはたまに触る程度だった、など。会社やプロジェクトによって差が大きいため、入社前に運用体制・設計構築関与・技術スタックの実態を聞いておくのがおすすめです。

Q3. クラウドエンジニアに向いている人の特徴は?

A. 採用担当者20人が答えた「うまくいっている人の特徴」では、技術の進化を楽しみ自ら学び続ける姿勢がある(15票)、24時間運用・オンコールの前提を理解し対応できる覚悟がある(12票)、インフラを支えることに喜びを感じる(9票)が上位でした。向いていない人の特徴として挙がったのは、24h運用に耐えられるか不明確(15票)、技術進化・継続学習に耐えられるか不明確(12票)、志望動機が曖昧(10票)など。向き不向きはありますが、会社選びで多くのギャップは防げると答えた採用官も14票いました。

Q4. 「やめとけ」と言われる理由は本当ですか?

A. 本調査では、採用側・転職者とも24h運用、技術進化、運用vs設計ギャップ、評価されにくい、オンプレ混在が辞めた理由の上位でした。一方で、「やめとけの多くは会社選び・プロジェクトのミスマッチが原因」と答えた採用官が12票、「会社やプロジェクトの差が大きい」が10票。職種そのものより、環境・適性の問題が大きいとされています。やめとけを鵜呑みにせず、理由を分解して自分に当てはまるか確認することが大切です。

Q5. クラウドエンジニアから転職するのは不利ですか?

A. 不利ではありません。本調査で実際に辞めた20人の転職後の働き方では、バックエンド・アプリ(7票)、同業他社のクラウド(5票)、SRE・DevOps(3票)、PM・アーキテクト等(3票)、フリーランス(2票)と、多様なキャリアに移っています。インフラ・運用の経験は他職種でも評価されやすく、転職後の解放感(24h解放14票、技術キャッチアップ解放11票等)を実感している人も多いです。体調・適性で限界を感じたなら、我慢せず転職を検討してよいでしょう。より良い環境への移りも選択肢です。


まとめ

クラウドエンジニアを検討するうえで、押さえておきたいポイントを3つにまとめます。

1. やめとけと言われる理由は「24h運用」「技術負荷」「運用vs設計のギャップ」が多く、会社選びで防げる

本調査では、24時間体制の運用・オンコール、技術の進化、運用vs設計のギャップ、評価されにくい、オンプレ混在が辞めた理由の上位でした。これらは、入社前に運用・オンコール体制・設計構築への関与度・技術スタック・学習サポートなどを確認することで、多くのギャップを防げると採用側も回答しています。

2. 向いている人・向いていない人の見極めをしてから決める

24h運用に耐えられるか不明確、技術進化・継続学習に耐えられるか不明確、志望動機が曖昧といった点は、採用官が「やめとけと言いたくなる」と見るポイントです。一方、技術進化を楽しむ、24h運用の覚悟を持つ、インフラに喜びを感じる人は向いているとされています。自分に当てはまるか、冷静に確認してみてください。

3. 運用体制・業務配分を入社前に確認して会社を選ぶ

運用・オンコール体制と設計・構築への関与度を確認が採用側17票、転職者16票で最多でした。技術スタック・学習サポート(11票/10票)、研修・OJT・メンター(9票/9票)、オンプレクラウド比率(8票/8票)も重要です。面接で具体的な質問をして、入社後のギャップを防ぐ会社選びを丁寧にしましょう。