【面接官20人×転職者20人インタビュー】PMOはやめとけ?「やめとけ」と言われる理由と向いている人の見極め方|実体験とインタビューから徹底解説

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  • 「PMOはやめておいた方がいい?」「PMOのリアルは?」「コンサルでPMOばかりになるの?」「キャリアになる?将来性は?」と感じている
  • やめとけと言われる理由、向いている人・向いていない人の見分け方が知りたい
  • 実際に辞めた人の体験、入社前に確認すべきだったことが知りたい
  • 大手サイトの営業記事にうんざり、面接官と実体験者のリアル・具体的な情報が知りたい

こんな方向けの、実体験&リアルインタビュー記事です。

初めての読者のため、簡単に自己紹介させてください。

  • 私は28歳まで2回未経験転職してきたキャリア迷い子のタマネギです。
  • 未経験・第二新卒で転職したい人向けに、参考になる情報を提供しています。
  • 検索上位の大手サイトの「一般論の営業記事」ではなく、実体験やインタビューでリアルの参考情報を届けるのがこのサイトのポイントです。

この記事では、僕が個人で有料ツールを使用して、採用担当者20名・転職者20名(いずれもPMO経験者)へのインタビュー調査をもとに、「やめとけ」と言われる理由、向いている人・向いていない人の特徴、コンサルでPMOばかりになる実態、キャリアパス、会社選びのポイントをお伝えします。

この記事で得られること

  • やめとけと言われる理由(面接官・転職者20人ずつの票数付き)
  • 向いている人・向いていない人の特徴(採用官が「やめとけ」と言いたくなる人の具体像)
  • コンサルでPMOばかりになる実態と見極め方
  • PMOのきつい点・未経験前に知っておくこと
  • キャリアパス・将来性(実際に辞めた人の転職先)
  • 入社後のギャップを防ぐ会社選びのポイント

この記事の根拠

本記事は、PMOを採用した経験がある採用担当者20名と、実際にPMOを経験した転職者20名へのインタビュー調査に基づいています。辞めた理由、向いていない人の特徴、向いている人の特徴、きつい環境、コンサルでPMOばかりになる実態、未経験者の声、会社選びのアドバイス、面接で聞くべき質問などをヒアリングし、その傾向を票数で可視化しました。

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この記事を読んで、あなた自身の状況に当てはめて、PMOという職種を検討する際の判断材料が得られれば嬉しく思います。


目次

「PMOはやめとけ」と言われる理由(面接官・転職者20人ずつ40人の声)

PMOを検討している人から、「やめとけ」と聞くことが多い職種ですよね。本当にやめた方がいいのか、それとも向き不向き次第なのか。では、採用側と実際に辞めた人がそれぞれどう感じているのか。調査結果をベースに説明していきましょう。

  • 採用側がよく見る「早期退職の理由」Top5
  • 実際に辞めたPMOが挙げた理由Top5
  • 面接官×転職者の視点差
  • PMOならではの厳しい環境

でお伝えします。

調査概要

本調査は2つのパートで構成されています。

  • Part A(採用担当者20名):PMOを採用した経験がある採用担当者
  • Part B(転職者20名):全員PMO経験者。実際に辞めた本人の視点

PMO特化の票数データです。

採用側がよく見る「早期退職の理由」Top5

面接官20名に「早期退職した人がいた場合、どんな理由が多かったか」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
議事録・調整・資料作成など地味な業務が中心で、貢献実感が持てなかった16票(最多)
PMと現場の板挟みになり、双方からのプレッシャーで精神的に参った14票
成果が見えにくく正当に評価されず、モチベーションを失った12票
スキルが身についている実感がなく、市場価値への不安を感じた10票
意思決定権がないのに責任だけ負わされ、プレッシャーが大きかった9票

1位は「議事録・調整・資料作成など地味な業務が中心で、貢献実感が持てなかった」で16票。2位の板挟み(14票)、評価(12票)、スキル実感(10票)、責任と権限のアンバランス(9票)も上位でした。PMOならではの負荷が並んでいるんです。

実際に辞めたPMOが挙げた理由Top5

転職者20名に「PMOを辞めた理由」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
議事録・調整・資料作成など地味な業務が中心で、貢献実感が持てなかった14票(最多)
PMと現場の板挟みになり、双方からのプレッシャーで精神的に参った13票
成果が見えにくく正当に評価されず、モチベーションを失った11票
スキルが身についている実感がなく、市場価値への不安を感じた9票
意思決定権がないのに責任だけ負わされ、プレッシャーが大きかった8票

採用側と転職者、どちらも「地味な業務が中心で貢献実感が持てなかった」が最多です。板挟み・評価・スキル実感・責任と権限も両者で上位に並び、PMOならではの負荷が共通しています。

PMOならではの厳しい環境

採用側20名に「PMOならではのきつい環境」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
PMと現場の板挟みで、双方の要望調整に苦労する14票(最多)
成果が数値化しづらく、評価基準が曖昧なまま評価される11票
スケジュール管理・会議調整・資料作成に追われ、タスク過多9票
大規模・複雑なプロジェクトで責任は重いが権限が限られる9票
役割定義が曖昧で、何でも屋・便利屋扱いになる7票
コンサルでPMO案件ばかり振られ、成長実感がない6票

板挟み、評価の曖昧さ、タスク過多、責任と権限のギャップ、役割の曖昧さ、コンサルでPMOばかり…。いずれも、入社前に確認しておきたいポイントです。


PMOに向いていない人の特徴(採用官が「やめとけ」と言いたくなる人)

「やめとけ」と言われる理由が分かったところで、次は採用官の視点です。どんな人に「やめた方がいいのでは」と感じるのか。採用担当者20名の票数でまとめました。

  • 板挟み・調整役の負担を軽く見ている人
  • 志望動機が曖昧な人
  • 地味な業務を軽く見ている人
  • 評価されにくいことへの理解が足りない人
  • スキル習得の実感が薄いことへの覚悟がなさそうな人
  • 「コンサル=戦略」と思い込んでいる人

でお伝えします。

板挟み・調整役の負担を軽く見ており、PMと現場の間で立ち回ることの厳しさを理解していない(15票)

「板挟み・調整役の負担を軽く見ており、PMと現場の間で立ち回ることの厳しさを理解していない」が15票で最多でした。PMOはPMと現場の板挟みになる場面が多く、双方の要望を調整する負担は軽くありません。この厳しさを事前に理解しているか、自分に問いかけてみてください。

志望動機が曖昧で「なんとなく」「安定しそうだから」のような話し方(11票)

志望動機が曖昧で「なんとなく」「安定しそうだから」のような話し方も11票。PMOの仕事内容(地味な業務の割合、板挟み、評価の難しさ)を理解した上で志望しているかが重要です。

議事録・調整・資料作成など地味な業務を軽く見ている、または「つまらない」と感じそう(9票)

議事録・調整・資料作成など地味な業務を軽く見ている、または「つまらない」と感じそうな人も9票。実際の業務は進捗管理・課題整理だけでなく、地味な事務作業に多くの時間を費やすケースが少なくありません。地味な業務の割合を想定しておくことが大切です。

成果が見えにくい役割であり、評価されにくいことを理解していない(8票)

成果が見えにくい役割であり、評価されにくいことを理解していない人も8票。PMOの貢献は数値化しづらく、評価に反映されにくい現実があります。そのうえで、自分の貢献を言語化してアピールする工夫ができるかが問われます。

スキル習得の実感が薄い職種であることへの覚悟がなさそう(7票)

スキル習得の実感が薄い職種であることへの覚悟がなさそうな人も7票。PMOは「技術が身につく」実感を持ちにくい職種です。市場価値への不安を感じた人が辞めた理由にも多数挙がっており、事前に覚悟しておくことが大切です。

「コンサル=戦略」と思い込み、PMO案件ばかりになる現実を知らない(5票)

「コンサル=戦略」と思い込み、PMO案件ばかりになる現実を知らない人も5票。コンサルに転職しても、PMO案件ばかり回されるケースは少なくありません。この点は次の章で詳しく扱います。


PMOに向いている人の特徴(採用官20人が答えた)

一方、採用担当者20名が「うまくいっている人の特徴」として挙げたのが以下です。向いていない人の特徴と照らし合わせて、自分に当てはまるか確認してみてください。

  • 調整・ファシリテーションにやりがいを感じる人
  • プロジェクト全体を俯瞰し、課題整理に喜びを感じる人
  • コミュニケーション能力が高く、立場の異なる相手に伝えられる人
  • 地味な業務もやり抜ける人
  • 板挟みをチャレンジと捉えられる人
  • 成果を言語化してアピールする工夫ができる人

でお伝えします。

調整・ファシリテーションにやりがいを感じ、関係者間の橋渡しを楽しめる(14票)

「調整・ファシリテーションにやりがいを感じ、関係者間の橋渡しを楽しめる」が14票で最多。PMOの中心は調整役です。板挟みをストレスではなく、関係者間をつなぐやりがいと捉えられる人が向いているとされています。

プロジェクト全体を俯瞰し、課題を整理して進めることに喜びを感じる(12票)

「プロジェクト全体を俯瞰し、課題を整理して進めることに喜びを感じる」が12票。PMOは進捗管理・課題整理が主な役割です。全体を俯瞰して課題を整理することに喜びを感じられる人は、PMOとして長く活躍しやすい傾向があります。

コミュニケーション能力が高く、立場の異なる相手にも分かりやすく伝えられる(9票)

「コミュニケーション能力が高く、立場の異なる相手にも分かりやすく伝えられる」が9票。PMと現場、複数部門の間で調整するため、立場の異なる相手にわかりやすく伝える力は必須です。

地味な業務もプロジェクト成功に欠かせないと理解し、やり抜ける(8票)

「地味な業務もプロジェクト成功に欠かせないと理解し、やり抜ける」が8票。議事録・会議調整・資料作成といった地味な業務も、プロジェクトの円滑な運営に欠かせません。これを理解してやり抜ける人は向いています。

板挟みをストレスよりチャレンジと捉え、建設的に調整できる(7票)

「板挟みをストレスよりチャレンジと捉え、建設的に調整できる」が7票。向いていない人で最多だった「板挟みを軽く見る」の対極です。板挟みをチャレンジと捉え、建設的に調整できる人はPMOに向いています。

成果が見えにくくても、自分の貢献を言語化してアピールする工夫ができる(5票)

「成果が見えにくくても、自分の貢献を言語化してアピールする工夫ができる」が5票。PMOは成果が見えにくい職種ですが、自分の貢献を言語化してアピールする工夫ができる人は評価されやすいです。


コンサルで「PMOばかり」になる実態(サブKW「コンサル pmoばかり」対応)

「コンサルはPMOばかり回してくる」と聞くことはありませんか?本調査では、転職者20人中10人がコンサル出身でした。コンサルでPMOばかりになる実態を票数で見ていきましょう。

  • コンサル出身の転職者と辞めた理由
  • 採用側が見る「コンサルでPMOばかり」の早期退職理由
  • きつい環境としての「PMO案件ばかり」
  • 未経験でのギャップ
  • PMO以外のプロジェクトにアサインされる見極め方

でお伝えします。

コンサル出身の転職者は20人中10人。辞めた理由に「PMOばかり」7票

転職者20名の「辞める前の主な勤務先」では、コンサルティング会社(PMO・プロジェクト支援)が10票。また、辞めた理由に「コンサルでPMO案件ばかり回され、戦略的・企画的な仕事ができなかった」が7票ありました。コンサル出身者のうち、PMO案件ばかりで戦略・企画に携われなかったと感じた人が多い実態があります。

採用側が見る「コンサルでPMO案件ばかり回される」早期退職理由(8票)

採用側20名も、早期退職理由として「コンサルでPMO案件ばかり回され、戦略的・企画的な仕事ができなかった」を8票挙げています。採用側の視点でも、この理由での早期退職はよく見られる実態です。

きつい環境としての「PMO案件ばかり振られ、成長実感がない」(6票)

採用側20名に「PMOならではのきつい環境」を聞いたところ、「コンサルでPMO案件ばかり振られ、成長実感がない」が6票。成長実感のなさが、きつい環境として認識されています。

未経験で「コンサルでPMOばかりと知らずギャップ」(6票)

未経験からPMOとして採用した場合の早期退職理由として、「コンサルでPMOばかりと知らず、ギャップを感じた」が6票。未経験の場合、コンサル=戦略・企画というイメージを持ったまま入社し、PMO案件ばかりの現実にギャップを感じるケースが多いようです。

PMO以外のプロジェクトにアサインされる方法・見極めのポイント

避けられるかは会社・プロジェクト次第です。入社前に「PMO案件の割合や、PM・企画等へのキャリアパスを教えてください」と面接で具体的に聞くことをおすすめします。採用側20名のうち、この質問が効果的と答えた人は11票。見極めで多くのギャップは回避できます。


PMOの「きつい」点を具体的に解説

やめとけと言われる背景には、PMOならではの厳しさがあります。辞めた理由ときつい環境の票数から、具体的に解説していきます。

  • 地味な業務と貢献実感のギャップ
  • PMと現場の板挟み
  • 成果が見えにくく評価されにくい
  • スキルが身につく実感が薄く、市場価値への不安
  • コンサルでPMO案件ばかり回される現実
  • 給与・評価の不安

でお伝えします。

議事録・調整・資料作成など地味な業務と貢献実感のギャップ

辞めた理由で最多だったのが「議事録・調整・資料作成など地味な業務が中心で、貢献実感が持てなかった」です。面接官16票、転職者14票。PMOの業務は進捗管理・課題整理のほか、議事録・会議調整・資料作成といった地味な業務が中心になることが多く、貢献実感を持ちにくいと感じる人が多いです。

PMと現場の板挟み(双方からのプレッシャー、意思決定権なしに責任だけ)

「PMと現場の板挟みになり、双方からのプレッシャーで精神的に参った」は面接官14票、転職者13票。「PMと現場の板挟みで、双方の要望調整に苦労する」はきつい環境として14票で最多。PMと現場の双方から要望があり、どちらにも配慮しながら調整する負担は大きいです。一方で、PMOは意思決定権が限られており、責任だけ負わされる感覚になりがちです。

成果が見えにくく評価されにくい

「成果が見えにくく正当に評価されず、モチベーションを失った」は面接官12票、転職者11票。「成果が数値化しづらく、評価基準が曖昧なまま評価される」はきつい環境として11票。PMOの貢献は数値化しづらく、評価に反映されにくい現実があります。

スキルが身につく実感が薄く、市場価値への不安

「スキルが身についている実感がなく、市場価値への不安を感じた」は面接官10票、転職者9票。PMOは技術や専門スキルが明確に可視化されにくく、「このままでキャリアになるのか」と不安になる人が多いです。

コンサルでPMO案件ばかり回される現実

前章で触れた通り、コンサルでPMO案件ばかり回され、戦略的・企画的な仕事ができなかったという理由も多数挙がっています。この点は会社・プロジェクトによって大きく異なるため、入社前の見極めが重要です。

給与・評価の不安

「業務の割に給与が低く、頑張っても評価されないと感じた」も少数ですが挙がっています。成果が見えにくい分、給与・評価の不安を感じやすい職種です。評価基準が明確かどうか、入社前に確認しておくことをおすすめします。


未経験からPMOになる前に知っておくこと

本調査では、転職者20名のうち9名が未経験から入社していました。未経験でPMOになる前に知っておくべきことを、採用側・転職者の票数からまとめます。

  • 未経験で早期退職しやすい理由
  • 未経験入社者が実際にきつかった点
  • 未経験 vs 経験者で辞めた理由の違い
  • 未経験から成功するための会社選びのポイント

でお伝えします。

未経験で早期退職しやすい理由

採用側20名に「未経験からPMOとして採用した場合、早期退職しやすい理由」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
議事録・調整・資料作成が中心と知らず、企画・戦略寄りの仕事を期待しすぎていた12票(最多)
板挟みの厳しさを事前に理解しておらず、PMと現場の間で精神的に参った10票
成果が評価に反映されにくい現実を知らなかった8票
スキル習得の実感が薄く、「このままでキャリアになるのか」と不安になった7票
コンサルでPMOばかりと知らず、ギャップを感じた6票

1位は「企画・戦略寄りの仕事を期待しすぎていた」で12票。板挟み・評価・スキル実感・コンサルPMOばかりも上位でした。未経験の場合、事前のイメージと現実のギャップが大きくなりやすいです。

未経験入社者が実際にきつかった点

実際に未経験から入社した9名に「とくにきつかった点」を聞きました。

回答内容票数
議事録・調整・資料作成が中心と知らず、企画・戦略寄りの仕事を期待しすぎていた7票(最多)
板挟みの厳しさを事前に理解しておらず、PMと現場の間で精神的に参った6票
成果が評価に反映されにくい現実を知らなかった5票
スキル習得の実感が薄く、「このままでキャリアになるのか」と不安になった5票
コンサルでPMOばかりと知らず、ギャップを感じた4票

採用側の見立てと、実際にきつかった点はほぼ一致しています。企画期待・板挟み・評価・スキル実感が共通で上位です。

未経験 vs 経験者で辞めた理由の違い

未経験者(9人)と経験者(11人)で、辞めた理由に違いがあります。未経験者は地味作業・板挟み・評価・スキル実感が中心。経験者は地味作業・板挟み・評価に加え、「コンサルでPMO案件ばかり」が多く挙がりました。経験者はコンサル出身者が多く、PMO案件ばかりの現実に対するギャップが強い傾向があります。

未経験から成功するための会社選びのポイント

未経験の場合は、役割・評価基準・PMO案件の割合・キャリアパス・研修体制・板挟み時のサポートを面接で具体的に確認することをおすすめします。次の章で、会社選びのポイントを詳しく扱います。


PMOとは?仕事内容と職種の実態

「PMO」という言葉は聞くけれど、具体的に何をする職種なのか分かりにくいですよね。まずは基本から押さえていきましょう。PMOの定義と仕事内容、実態をまとめます。

  • PMOの定義と仕事内容
  • 実際の業務内訳
  • PMOとPM・コンサルの違い
  • 主な業界

でお伝えします。

PMOの定義と仕事内容

PMOは Project Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス)の略です。プロジェクトの進捗管理・調整・支援を行い、PM(プロジェクトマネージャー)を補佐して円滑な運営を支える役割です。

実際の業務内訳

本調査では、辞めた理由として「議事録・調整・資料作成など地味な業務が中心」が面接官16票、転職者14票で最多でした。実際の業務は、議事録・会議調整・資料作成・進捗管理・データ集計といった地味な業務と、PMと現場の板挟みでの調整役が中心です。成果は数値化しづらく、可視化されにくい仕事でもあります。

PMOとPM・コンサルの違い

  • PM:意思決定・責任を持ち、プロジェクトの成否に直接責任
  • PMO:PMを支援。進捗管理・課題整理・調整。意思決定権は限定的
  • コンサル(PMO以外):戦略・企画・業務改善等。PMO案件は「進捗管理・調整」が中心で、戦略寄りの仕事は少ない場合があります

主な業界

PMOが活躍する主な業界は、IT・システム開発、コンサル、DX推進プロジェクト、社内PMO部門です。本調査の採用側20名の業態では、ITコンサル・SIer(PMO・プロジェクト支援)が9票、社内PMO・PMO部門が5票でした。


入社後のギャップを防ぐ会社選びのポイント(面接官・転職者20人が答えた)

やめとけと言われる理由の多くは、会社選びや配属のミスマッチが原因と採用側は指摘しています。入社後にギャップで潰れないため、面接で何を確認すべきか。採用側・転職者それぞれの票数からまとめます。

  • 役割・責任範囲の明確化(両者最多)
  • 評価基準の確認
  • PMO案件の比率・キャリアパスの確認
  • 板挟み時のサポート体制
  • 面接で聞くべき具体的な質問例

でお伝えします。

役割・責任範囲が明確に定義されているか、面接で具体的に聞く(採用側17票、転職者16票で最多)

採用側20名の「入社前に見るべきポイント」で最多だったのが「役割・責任範囲が明確に定義されているか、面接で具体的に聞いておく」で17票。転職者20名でも「入社前に知っておけばよかったこと」として16票で最多。両者の視点が一致しています。役割が曖昧だと、何でも屋・便利屋扱いになりやすく、評価もしづらくなります。

評価基準(進捗管理・課題解決など)が設定されているか確認する

採用側11票、転職者10票。成果が見えにくいPMOでは、評価基準が曖昧なまま評価されがちです。どのような成果が評価されるか、入社前に確認しておくことをおすすめします。

PMO案件の比率や、PM・企画等へのキャリアパスを聞いておく

採用側9票、転職者9票。コンサル志望の場合とくに、「PMO案件ばかりになるのか」「PMや企画にステップアップできるのか」を聞いておくと、ギャップを防ぎやすくなります。

板挟みになった時、社内のサポート体制はどうなっているか

採用側8票、転職者8票。板挟みはPMOならではの厳しさです。板挟みになった時に、社内にサポート体制があるかどうかを確認しておきましょう。

面接で聞くべき具体的な質問例

採用側20名に「面接で聞くべき具体的な質問例」を聞き、読者がそのまま使える形でまとめました。

質問例(そのまま使える)票数
「PMOの役割や責任範囲はどのように定義されていますか?評価基準はありますか」15票(最多)
「PMO案件の割合や、PM・企画等へのキャリアパスを教えてください」11票
「板挟みになった時、社内のサポート体制はどうなっていますか」9票
「進捗管理・課題管理で、どのような成果が評価されますか」7票
「未経験向けの研修期間は通常どのくらいですか?現場配属までの流れを教えてください」7票
「議事録・調整以外に、PMOが担う業務範囲を教えてください」6票

面接でそのまま使える質問ですよね。ぜひ参考にしてみてください。


PMOからのキャリアパス(サブKW「pmo キャリアにならない」「pmo 将来性」対応)

「PMOはキャリアにならない」と聞くことがあります。本当にそうなのか、気になりますよね。実際に辞めた20人の転職後の働き方を見てみましょう。

  • 実際に辞めた人の今の働き方
  • 「やめてよかった」と思うこと
  • 「キャリアにならない」は誤解。PMO経験を活かせる転職先
  • 転職を考えるべきタイミング
  • 転職活動で使いやすいエージェント・サイト

でお伝えします。

実際に辞めた人の今の働き方

転職者20名に「今はどのような働き方をしていますか」を聞きました。

回答内容票数
PM(プロジェクトマネージャー)・PdM6票
コンサルタント(戦略・業務改善等、PMO以外)5票
経営企画・事業企画3票
他職種の正社員(開発・マーケ・営業等)3票
社内PMO・PMO部門(より良い環境へ)2票
フリーランスPMO・コンサル1票

PM・PdMが6票、コンサルが5票、経営企画・事業企画が3票、他職種が3票。多様なキャリアに移っています。PMO経験(調整力・俯瞰力)は他職種でも評価されやすく、キャリアパスは十分にあります。

「やめてよかった」と思うこと

転職者20名に「やめてよかったと思うこと」を複数選択で聞きました。

回答内容票数
板挟みのストレスから解放された15票(最多)
地味な事務作業に追われる日々から解放された11票
成果が見えにくい環境でのモヤモヤから解放された9票
意思決定や成果に直結する仕事に携われるようになった8票
スキル習得の実感が持てる仕事に移れた7票

板挟み・地味作業・成果不可視からの解放が上位でした。一方で、「PMOで得た調整力・俯瞰力は貴重だった。環境が合えば続けられたかも」と答えた人も5票あり、PMO経験そのものは無駄ではなかったと感じている人もいます。

「キャリアにならない」は誤解。PMO経験を活かせる転職先

採用側の見解では、「転職者・従業員が挙げる理由の多くは会社選びや配属のミスマッチが原因」「会社やプロジェクトの差が大きい」と指摘しています。PMO経験で身につく調整力・俯瞰力は、PM・コンサル・経営企画・他職種でも評価されやすいです。「キャリアにならない」は誤解であり、見極めと会社選びでキャリアパスは開けます。

転職を考えるべきタイミング

採用側20名に「会社としてもやめてよかったと感じたケース」を聞いたところ、「明らかに適性が合わず、本人も会社も続けてもお互い良くないと感じた」が11票、「体調を崩しており、休職・退職の方が本人のためだった」が7票でした。適性不合・体調・環境のミスマッチを感じたら、我慢せず相談や転職を検討する選択肢もあります。

転職活動で使いやすいエージェント・サイト

採用側20名がPMO採用で実際に利用した転職エージェント・サイトの票数です。

転職エージェント

回答内容票数
doda転職エージェント12票
リクルートエージェント10票
ウズウズIT9票
ユニゾンキャリア8票
レバテックIT7票

転職サイト

回答内容票数
doda16票
リクナビNEXT14票
マイナビ転職11票

PMO・コンサル採用で実際に使われているエージェント・サイトです。転職活動の参考にしてみてください。


「やめとけ」をどう受け止めるか(面接官からのアドバイス)

「やめとけ」と聞いて、不安になる気持ちは分かります。ただ、感情的になる前に、どう受け止め、どう動くべきかを知っておくことが大切なんです。採用担当者20名のアドバイスをまとめます。

  • 入社前に聞くべきポイントを押さえれば多くは回避できる
  • 「やめとけ」と言う人の理由を分解して自分に当てはまるか確認する
  • 違うと感じたら我慢せず相談する

でお伝えします。

入社前に聞くべきポイントを押さえれば、「やめとけ」の多くは回避できる(14票)

「役割・評価基準・キャリアパスなど、入社前に聞くべきポイントを押さえて会社を選べば、やめとけの多くは回避できる」が14票で最多。採用側の見解としても、転職者が挙げる理由の多くは会社選びや配属のミスマッチが原因と指摘されています。入社前の見極めで、多くのギャップは防げます。

「やめとけ」と言う人の理由を分解して、自分に当てはまるか確認する(11票)

「まずやめとけと言う人の辞めた理由を分解する。自分に当てはまりそうな理由か確認する」が11票。地味作業・板挟み・評価・スキル・コンサルPMOばかり…。やめとけと言われる理由を分解し、自分に当てはまりそうか、事前に防げそうかを考えてみてください。

違うと感じたら我慢せず相談する(9票)

「入社後に違うと感じたら、我慢せず希望や相談を伝える。辞めた人の多くはそれをしなかった」が9票。違うと感じても我慢し続けるより、早めに相談や希望を伝えることが大切です。業界の厳しさは事実ですが、会社やプロジェクト次第で全然違います。うまくいく人も多いと、採用側7票が指摘しています。


よくある質問(Q&A)

PMOに関するよくある質問に、調査データをもとに答えます。

Q1. PMOは未経験でもなれますか?

A. はい、未経験でも採用している会社はあります。ただし、本調査では未経験入社者の早期退職しやすい理由として「議事録・調整・資料作成が中心と知らず、企画・戦略寄りの仕事を期待しすぎていた」が採用側12票、「板挟みの厳しさを事前に理解しておらず、PMと現場の間で精神的に参った」が10票、「成果が評価に反映されにくい現実を知らなかった」が8票と多く挙がりました。未経験の場合は、役割・評価基準・PMO案件の割合・キャリアパス・研修体制・板挟み時のサポートを面接で具体的に確認することをおすすめします。

Q2. PMOのきつい点は何ですか?

A. 本調査では、辞めた理由・きついと感じやすい環境として次の点が多く挙がりました。議事録・調整・資料作成など地味な業務が中心で貢献実感が持てない(面接官16票、転職者14票で最多)、PMと現場の板挟みで双方からのプレッシャー(14票・13票)、成果が見えにくく正当に評価されない(12票・11票)、スキル習得の実感が薄く市場価値への不安(10票・9票)、コンサルでPMO案件ばかり回される(8票・7票)など。会社やプロジェクトによって負荷は異なるため、入社前に役割・評価基準・キャリアパスを確認してください。

Q3. PMOに向いている人の特徴は?

A. 採用担当者20人が答えた「うまくいっている人の特徴」では、調整・ファシリテーションにやりがいを感じ関係者間の橋渡しを楽しめる(14票)、プロジェクト全体を俯瞰し課題を整理して進めることに喜びを感じる(12票)、コミュニケーション能力が高く立場の異なる相手にも分かりやすく伝えられる(9票)が上位でした。地味な業務もプロジェクト成功に欠かせないと理解しやり抜ける人、板挟みをストレスよりチャレンジと捉え建設的に調整できる人が向いているとされています。

Q4. 「PMOはキャリアにならない」は本当ですか?

A. 誤解です。本調査で実際に辞めた20人の転職後の働き方では、PM・PdM(6票)、コンサルタント・戦略・業務改善等(5票)、経営企画・事業企画(3票)、他職種・開発・マーケ・営業等(3票)と、多様なキャリアに移っています。採用側の見解としても「会社やプロジェクトの差が大きい」「転職者・従業員が挙げる理由の多くは会社選びや配属のミスマッチが原因」と指摘しています。PMOで身につく調整力・俯瞰力は他職種でも評価されやすく、キャリアパスは十分にあります。

Q5. コンサルでPMOばかりになるのは避けられない?

A. 本調査では、転職者20人中10人がコンサル出身でした。辞めた理由に「コンサルでPMO案件ばかり回され、戦略的・企画的な仕事ができなかった」が7票。採用側も早期退職理由(8票)、きつい環境(6票)、未経験でのギャップ(6票)として挙げています。避けられるかは会社・プロジェクト次第です。入社前に「PMO案件の割合や、PM・企画等へのキャリアパスを教えてください」と面接で聞くことをおすすめします。採用側11票が効果的と回答しており、見極めで多くのギャップは回避できます。


まとめ

PMOはやめとけと言われることが多い職種です。ただ、やめとけの理由の多くは会社選びや見極めで防げる部分もあります。この記事の要点を3つにまとめます。

1. やめとけと言われる理由は「地味作業」「板挟み」「評価」が多く、会社選びで防げる

地味な業務、PMと現場の板挟み、成果が見えにくい評価…。本調査でもこれらが辞めた理由の上位に並びました。採用側の14票は「役割・評価基準・キャリアパスなどを入社前に聞いて会社を選べば、やめとけの多くは回避できる」と回答しています。会社選びで多くのギャップは防げます。

2. 向いている人・向いていない人の見極めをしてから決める

採用側が「やめとけ」と言いたくなる人の特徴で最多だったのは、板挟み・調整役の負担を軽く見ている人でした。一方、調整にやりがいを感じ、俯瞰できる人は向いているとされています。自分に当てはまるか、事前に見極めてから決めることが大切です。

3. 役割・評価基準・キャリアパスを入社前に確認することが重要

採用側・転職者ともに「役割・責任範囲の明確化」が最多でした。面接で聞くべき具体的な質問例も本記事で紹介しています。そのまま使える形でまとめているので、面接の準備に活用してみてください。