- 逆質問で何聞けば良いか、いつも迷ってしまう
- アクセンチュアの面接で、どういう逆質問したらウケがよい?実体験の人の話聞いたい
こんな質問に答える、実体験型記事です。
実際に、僕自身は第二新卒で、アクセンチュアから内定をいただくことができました。
最初の頃は、社会人3年目にして2回早期退職したポンコツ経歴+面接経験もあまりなかったので、面接うまく答えられず、露骨に面接で嫌味を言われるまでつまずいていました。
面接で、露骨に面接官に嫌われていました。
中でも、特に一番精神的にきつかったのは「逆質問」でした。
なぜからというと、面接官からの質問は、面接回数を積めば似てくるので準備しやすいのです。
だが、逆質問の場合、準備したとしても、
- 前の面接官と同じ質問で聞くのはあまりよろしくないよな
- 先の質問は、的外れだったのかな
- どんな逆質問したら評価されるんだろう
とかのように、色々気になって心配したりすることがありますよね。
今日は、転職内定者として、自分の経験を踏まえて、アクセンチュア転職面接での「逆質問」攻略法を具体的に説明していきたいと思います。
tamanegi
目次
逆質問で面接官が確認したいこと
逆質問だけではなく、面接全体に言えることですが、「こうすれば100%通過できる」というような方法論はないわけです。
ただ、1つ1つの質問の裏に、必ず面接官として確認したい意図があるので、それを理解した上で回答した方が、面接通過の確率が上がることには間違い無いです。
では、コンサルへの転職面接で、「逆質問」を通じて面接官は何を確認したいのか?
僕自身の経験からすると、主に、2点です。
- コンサルの素養を見る:質問力と調査力
- 志望度を見る
それぞれ見ていきましょう。
コンサルの素養を見る:質問力と調査力
コンサルタントの仕事は、的確な質問でクライアントから課題を見いだして解決することにつきます。
「的確な質問ができるか」を評価するために、面接では逆質問の段階でしか見れない訳なので、内定への勝負どころとも言えます。
的確な質問をするために、下記2点が必要になります。
- 相手をよく知ること=調査力
- 相手が理解しやすい聞き方=質問力
調査力
相手をよく知ることなしでは、的確な質問ができるわけがないです。
ただ、転職は、就活と違って、人事が説明会でわかりやすく会社のことを説明してくれたり、OB・OGで色んな現場の話をしてくれたりすることはまずないですので、いかに面接の会社のことを深く知ることが生命線になってきます。
一方で、「企業分析を具体的にどうすればいいか」を明確に説明できている文書が少ない気がしますので、僕自身の経験を踏まえて「転職に役たつ企業分析の仕方」をまとめてみました。
この一文を読めば、
- どの情報がどう面接に役に立つのか
- その情報をどうやって効率的に収集するのか
がわかるようになると思いますので、ぜひご一読ください。
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質問力
A:〇〇さんが御社で働いていく中で一番やりがいを感じたことは何ですか。
B:コンサルティングという仕事は、クライアントが気づいてない課題を見出して喜んでもらえたりするとか、違う業界の情報を飽きなく知ることができたりするとか、色々なやりがいがあると思いますが、●●さんは一番やりがいを感じたことは何でしょう?
上の2つの質問、みなさん、どっちが良いと思うのですか?
Aの方は、ありきたりな質問をありきたりの聞き方で聞いてるに対して、Bの方は、自分の見解を述べながら具体的なシーンに紐づいて質問しているので、面接官が答えやすいですし、「他の候補者とは違って、ちゃんと調べてくれたな」と差別化もつきやすいです。
つまり、同じことであっても、聞き方によって、与える印象は全く違ってくるわけです。
特にコンサルタントは、クライアントから情報を聞き出すことが仕事の起点となるので、質問力が高いことは評価のポイントになり、逆質問で好感を賈うポイントになります。
志望度を見る
志望度の高くない人より、志望度の高い人を採用したいです。
当たり前すぎることですが、面接官の裏にある理由をのぞいてみましょう。
答えをまず言うと、面接官にも採用のノルマがあるわけだからです。
どういったノルマでいうと、
- 採用人数
- 採用後継続年数
です。
つまり、「採用人数が目標数に達すること」「採用後ちゃんと長く働いてくれること」、この2点は、面接官が社内での評価基準になるわけなので、志望度の高い人を採用することも自分の評価と一致しているからです。
そして、志望度を見極めるために、一番相応しいなのは、逆質問です。
逆質問で注意すべき2つのポイント
主に、下記のことに注意しましょう。
- 逆質問は、面接官の役職に合わせて変えるべき
- 逆質問に優先順位をつけるべき
それぞれ解説していきます。
逆質問は面接官の役職に合わせて変えるべき
「面接官は毎回違う人なのに、同じ質問に同じ答えで返してる」、というの面接で失敗している人たちの一番の特徴です。
面接が進むことにつれて、出てくる面接官は違う着眼点を持っています。
なので、同じ答えで返すよりも、その着眼点に合わせて、答えや逆質問の聞き方を変えていくべきなんです。
下記の図を見てみましょう。
ここで、面接官に合わせて逆質問を変えるやり方は2つのパターンがあります。
- 同じ質問で、面接官に合わせて聞き方を変える
- 目の前の面接官しかわからないことを聞く
それぞれ具体例をみてみましょう。
同じ質問で、面接官に合わせて聞き方を変える
逆質問で、面接官の苦労話を聞くとしましょう。
▼ 1次面接、面接官が現場担当者の場合
現場担当者は、コンサル業務内容に詳しいので、具体的な業務内容に紐づいて苦労話を質問します。
【質問例】
コンサル現場での仕事は、仮説立て→調査検証で長時間かけて提案内容作っても、クライアントにダメ出しされたりすることも耳にしたことあり大変なイメージですが、XXさんは、ご自身で具体的な業務の中で、苦労した部分とか教えていただけますか?
▼ 2,3次面接、面接官が現場責任者の場合
現場責任者は、コンサル業務以外に、アサインなどの管理業務も併せ持つので、管理面での苦労話を質問します。
【質問例】
コンサル現場でのマネージャーとして、通常のコンサル業務以外に、クライアントの提案責任者とか、人員のリソース管理など、多忙だと思いますが、XXさんはご自身で、現場責任者として一番苦労している部分を教えていただけますか?
目の前の面接官しかわからないことを聞く
違う面接官であれば、彼たちしかわからないことがあるはずです。
そういった視点からの逆質問すると、面接官からしても、「よく自分の立場を理解して質問している」と高評価に繋がり、通過率が上がります。
具体的な例をみてみましょう。
- 一次面接、面接官:現場担当者(業務に詳しい人、未来の同僚・先輩)
→具体的な業務内容の話から聞く - 二次面接、面接官:現場責任者(配属を決める人、未来の上司)
→配属予定のポジション業務内容と、候補者に対する期待値から聞く - 最終面接、面接官:役員(採用を決める人、未来の経営陣)
→会社のビジョンと、配属予定の部署に対する期待、から聞く
逆質問に優先順位をつけるべき
逆質問の時間は通常残された時間でやるので、コントロールしづらいため、優先順位をつけておいた方がおすすめです。
具体的に言うと、この面接官しか分からないことから、優先順位をつけて聞くようにしていきましょう。
メリットは2点あります。
- 面接官に良い印象を残しやすい
- 自分の気になる情報を確実に収集できる
それぞれ見てみましょう。
面接官に良い印象を残しやすい
「仕事で一番挫折したこと何ですか」「何でこの会社に入ったんですか」とかの定番の問題を、定番の順番で聞く人は、当然ながら埋もれてしまいやすいです。
そうではなく、前述のように、目の前の面接官しか分からないことから聞くことによって、マンネリの逆質問パターンと差別化がつき、良い印象に繋がります。
上述でも言ったことですが、もう一回具体的な例をあげてみましょう。
- 一次面接、面接官:現場担当者(業務に詳しい人、未来の同僚・先輩)
→具体的な業務内容の話から聞く - 二次面接、面接官:現場責任者(配属を決める人、未来の上司)
→配属予定のポジション業務内容と、候補者に対する期待値から聞く - 最終面接、面接官:役員(採用を決める人、未来の経営陣)
→会社のビジョンと、配属予定の部署に対する期待、から聞く
自分の気になる情報を確実に収集できる
逆質問は選考の一環だと捉えがちですが、同時にも大切な情報収集の手段でもあることをお忘れなく。
求人票・会社HPなどで得た情報は、どうしても良い情報の偏りがちです。より現場の実情を判断できるチャンスは、逆質問にほかありません。
そう言った意味で、事前に一番知りたいと思う質問を決めておいたほうが、仮に逆質問の時間が短い場合でも、確実に自分の知りたい情報を得られるようになります。
内定に近づく逆質問10例
逆質問では、一般的に3つの角度で質問をします。
- 面接官のことを聞く5例
- 組織・会社のことを聞く3例
- 自分のことを聞く2例
3つの角度で、合計10個の逆質問例を上げておきましょう。
ただ、とても大切なので、もう一回言いますが、同じ質問でも聞き方によって印象が全然違ってきます。
面接官の役職に合わせて質問の仕方をよく考えておきましょうね!
面接官のことを聞く5例
面接官の経歴にフォーカスした質問例です。
通常では1次2次面接で、面接官が現場担当者の場合で多用されます。
- NO.1:なぜこの会社を選んだのか、何が魅力であったのか
=2次以降の志望動機に使えます! - NO.2:入社後ギャップはあったか?
=たいてい良いギャップしか言わないが、それも志望動機になる。 - NO.3:今面接官はどんなプロジェクトをやっているのか
=入社後のイメージが付く - NO.4:一番大変だったプロジェクトはどんなものか
=志望企業の社員が力を入れて頑張った話が聞ける - NO.5:これからやりたいことはあるか
=自身のビジョンとの比較orキャリアイメージがつくれる
組織・会社のことを聞く3例
組織会社のことにフォーカスした質問例です。
通常では最終面接で、面接官が現場責任者・役員の場合で多用されます。
- NO.6:コンペで勝つときは、お客様に何を評価いただいて勝つのか?
=競合他社との違いを含めた志望動機に繋がります! - NO.7:組織の注力テーマ、ホットトピックは?
=自身のビジョンとの比較orキャリアイメージがつくれる - NO.8:アサインメントについて
=自身のビジョンとの比較orキャリアイメージがつくれる
自分のことを聞く2例
自分にフォーカスした質問例です。
通常では面接官が人事担当者の場合で多用されます。
- NO.9:入社までにやっておくことあるか
=今自分に足りないものが分かります - NO.10:活躍している人に共通することあるか
=入社後のイメージが付く
アクセンチュア内定とる逆質問の秘訣は?【実体験】
どこの会社でも言えることですが、アクセンチュアに刺さる逆質問、特徴は2つあります。
- アクセンチュアの特徴にリンクしている
- 逆質問一発で終わるのではなく、会話しながら進める
実際に、僕がアクセンチュアの内定を取れた際に、聞いた逆質問を例にとってみてみましょう。
まず当時の状況、及び僕の考え方を簡単に説明します。
- 一次面接
- 面接官:現場マネージャー、現場に詳しい方 + 自分が入社後具体的にやる業務を知ってる
- アクセンチュアの特徴:ITに強い、Think Straight,Talk Straightな社風
僕の考え方は、「現場に詳しい人なので、自分の入社後具体的にやることを明確化できること」を目標に、下記の優先順位で逆質問していこうと思っていました。
- 具体的なプロジェクト苦労話から切り出す
- 自分が入社後で具体的にやる業務範囲を確認
- 時間余ったら、案件アサインメントと面接官のキャリアビジョンの話を聞く
具体的なやり取りを見せながら、解説していきます。
僕:色々お伺いしたいですが、現場での具体的な業務イメージを掴みたいので、まずそこから聞かせていただいても良いでしょうか?
面接官:良いですよ!どうぞ
僕:ありがとうございます。コンサル現場での仕事は、仮説立て→調査検証で長時間かけて提案内容作っても、クライアントにダメ出しされたりすることも耳にしたことあり大変なイメージですが、XXさんは、ご自身で具体的な業務の中で、苦労した部分とか教えていただけますか?【まず面接官の苦労話から入る】
面接官:・・・省略
僕:なるほど。僕も入社後、先に仰った調査業務と資料作成業務がメインになってくると言う感じでしょうか?【面接官の苦労話から、自然と、自分が具体的にやる業務範囲に繋がる】
面接官:そうです。調査業務も色々あって、ネットでの定量調査だけでなく、実際にクライアントの顧客にヒアリングするケースもあります。タマネギくんは両方経験することになると思います。
僕:かしこまりました。ちなみに、アクセンチュアはIT系に強いイメージで、先ほど仰ったプロジェクトもIT系のプロジェクトなので、実際はどうでしょうか?【アクセンチュアの特徴とリンクする】
面接官:仰る通りですね。ただ、ITと言う切り口と言っても、違う業界と関わる際にやることももちろん変わってきます。
僕:具体的に教えていただけますか?【逆質問一回して終わりじゃなく、会話しながら深掘りしていく】
面接官:・・・省略
僕:よくわかりました!違う業界と関われることもコンサルの魅力ポイントに感じていました。ちなみに、アサインメントどうやって決めますか?【時間余ったらアサインメントなど自分に関わることを聞く】
面接官:・・・省略
今日は、アクセンチュアでの逆質問対策について、説明してきました。
いかがでしたでしょうか?
逆質問以外に、アクセンチュアの転職実体験談をまとめましたので、合わせて読んでみてください!
今日も最後まで、ありがとうございました^^
【実体験】第二新卒でもアクセンチュアに内定できる!やったことを具体的に伝える【2021年度最新】