【面接官20人インタビュー】「キャリアアップしたい」はこう伝えれば通過する|面接官20人が語る転職理由の書き方と例文8選

  • 転職理由を「キャリアアップ」で書きたいが、面接官がどう思うか本音聞いてみたい
  • どう書けば好印象になるか、通る例文と書き方が知りたい
  • キャリアアップを伝えるときのNG例と改善ポイントを例文で参考にしたい

こんな方向けの、実体験&リアルインタビュー記事です。

本記事では、面接官20人へのインタビュー(キャリアアップ転職に特化した調査)をもとに、「キャリアアップ」を転職理由にするときの通る書き方と、リアルな例文8選をお伝えします。

この記事で得られること

  • 通る転職理由の決め手と、不採用になりやすいパターン(面接官20人のデータ)
  • 転職理由と退職理由の違い(キャリアアップの場合の書き分け)
  • キャリアアップを5パターンに分けた例文8選(Before/After付き)
  • 転職理由を語った後に聞かれやすい追加質問と回答例

この記事の根拠

本記事は、キャリアアップを転職理由に挙げた経験者候補の面接経験がある面接官20人へのインタビュー調査に基づいています。「採用を決めた理由」「不採用にした理由」「好印象パターン」「NG言い回し」をヒアリングし、その傾向を可視化しました。

この記事を読んで、あなた自身の状況に当てはめて、転職理由「キャリアアップ」を好印象に伝えるヒントが得られれば幸いです。


目次

面接官20人に聞いた「通る転職理由」「落ちる転職理由」(キャリアアップ)

転職理由「キャリアアップ」が通るかどうか。気になりますよね。まずは面接官の本音をデータで見ていきましょう。

  • 調査概要
  • 採用の決め手Top5
  • 不採用の理由Top5
  • リアルインタビューから分かった4つのインサイト

の順でお伝えします。

調査概要

面接官20人へのインタビュー調査(キャリアアップ転職特化)

  • 調査対象: 面接官経験者20名(人事担当者・現場マネージャー)
  • 調査方法: オンラインインタビュー(クラウドソーシング経由)
  • 設問内容: キャリアアップを転職理由に挙げた経験者候補の「採用を決めた理由」「不採用にした理由」「好印象パターン」「NG言い回し」
  • 出典: Step2インタビュー結果整理/インタビュー結果/キャリアアップ-転職/インタビュー結果

採用の決め手Top5

回答選択肢票数
前職の制約や限界を客観的に説明し、不満の押し付けではなく「次にやりたいこと」が軸だった12票
応募先企業でなぜキャリアアップできるか、具体的に結びつけて説明できていた8票
マネジメント/専門性/上流工程など「どの方向のキャリアアップか」が明確に語れていた10票
年収や昇格だけでなく「何を成し遂げたいか」「どんな経験を積みたいか」が語れていた9票
転職理由と志望動機が一貫しており、「この会社でなければならない理由」が伝わった6票

不採用の理由Top5

回答選択肢票数
「成長したい」「キャリアアップしたい」だけで、どの方向に・何をしたいのか具体性がなかった14票
年収アップや昇格・ポジションの話が中心で、仕事内容や貢献のイメージが伝わらなかった12票
前職・現職への不満や批判が多く、応募先への前向きな意欲より退職理由が前面に出ていた11票
なぜこの会社・この環境でなければならないか、深掘りすると話が崩れた10票
転職理由と志望動機が噛み合っておらず、「どこでもよいのでは」と感じた8票

リアルインタビューから分かったインサイト

ここまでのインタビュー結果から、「キャリアアップ」を転職理由にするときに押さえたいポイントを4つにまとめました。

  • インサイト1:「キャリアアップしたい」だけではなぜ弱いか(不採用理由14票)
  • インサイト2:不採用の転職理由の共通点
  • インサイト3:好印象を与えた具体性のパターン(マネジメント/専門性/業務拡大/上流・新技術)
  • インサイト4:NG言い回しと回避策

【インサイト1】「キャリアアップしたい」だけではなぜ弱いか(不採用理由14票)

面接官20人中14人が「成長したい・キャリアアップしたいだけで、どの方向に・何をしたいのか具体性がなかった」を不採用理由に挙げています。「キャリアアップしたい」は悪い表現じゃありません。ただ、そのままでは弱いんですよね。

どこでも通じる話で終わる問題

「キャリアアップしたい」は、転職理由として誰でも言える表現です。どの会社でも使えるため、この会社で何を成し遂げたいかが伝わりにくくなります。

具体化の方向

好印象パターンのデータ(マネジメント8票、専門性10票、業務拡大9票、上流・新技術11票)を参考に、どの方向にキャリアアップしたいかを明確にしましょう。

【インサイト2】不採用の転職理由の共通点

不採用になった転職理由には、4つのNGパターンがありました。

NG① 前職否定(14票):「レベルが低い」「成長できない」など前職を否定する表現

NG② 年収・昇格だけ(12票):「年収を上げたい」「管理職になりたい」だけで、何をして実現するかが語れない

NG③ 曖昧表現(13票):「成長したい」「挑戦したい」など、どこでも通じる曖昧な表現で終わる

NG④ 御社調査不足(10票):応募先の事業・プロジェクトを調べておらず、「御社で」の根拠が弱い

【インサイト3】好印象を与えた具体性のパターン(マネジメント/専門性/業務拡大/上流・新技術)

面接官が「通る」と評価した転職理由には、以下のパターンが含まれていました。

  • マネジメント志向(8票):チーム規模・育成したい人数・期間などが具体的
  • 専門性の深化(10票):深めたい領域・取得したい資格・スキルが明確
  • 業務領域の拡大(9票):現職の範囲→目指す範囲の対比が分かりやすかった
  • 上流工程・新技術(11票):携わりたいフェーズや技術が具体的
  • 年収を含む(6票):年収アップを含むが、「何をして稼ぐか」まで説明していた
  • 前職の客観説明(12票):前職の組織規模・体制を客観的に説明し、制約下で何が限界だったかが伝わった

次の章から、これらのパターンに沿った例文をお見せします。

【インサイト4】NG言い回しと回避策

NG言い回し回避策
前職否定前職の組織規模・体制を客観的に説明し、「制約下で限界だった」と伝える(12票で好印象)
年収・昇格だけ「何を成し遂げたいか」「どんな経験を積みたいか」を先に語る
曖昧表現マネジメント/専門性/業務拡大/上流・新技術など、方向性を具体的に
御社調査不足応募先の事業・プロジェクトを調べ、「御社でなぜキャリアアップできるか」を結びつける

転職理由と退職理由の違い|キャリアアップで伝えるときの注意点

転職理由と退職理由の違い、よく聞かれますよね。キャリアアップを軸に転職するとき、この2つをどう書き分けるかを整理します。

転職理由は「次の会社でどうなりたいか」

転職理由は、次の会社でどうなりたいかを軸に考えます。マネジメントに携わりたい、専門性を深めたい、上流工程に挑戦したい——こうした「御社でこうなりたい」というポジティブな未来像が転職理由の核です。

退職理由は「前職を辞めた理由」、転職理由とセットで考える

退職理由は、前職を辞めた理由を軸にします。ただし、前職への不満や批判にならないよう注意。面接官20人中12人が「前職の制約を客観的に説明し、次にやりたいことを軸にしていた」を好印象に挙げています。体制・規模・キャリアパスの制約を事実ベースで説明するのがポイントです。

キャリアアップを軸にしたときの書き分け

転職理由=「御社でこうなりたい」、退職理由=「前職の体制・制約」という区別を意識すると、面接で聞かれたときに一貫した受け答えができます。両方聞かれたときは、退職理由→転職理由の順で答えると伝わりやすいです。

転職理由と退職理由の違いがわかる例文(キャリアアップの場合)

同じキャリアアップ(営業→営業マネージャー)でも、聞かれ方でどう変えるか、具体例で見てみましょう。

転職理由の例文(「次の会社でどうなりたいか」を軸に)

前職では法人営業として5年間、月間の売上目標達成率を平均110%で維持してきました。後輩の商談同行や提案資料のフィードバックにも携わり、チーム全体の成果を上げることへの関心が強まりました。御社では営業チームが10名規模で、育成担当として若手を一人前に育てる体制があると伺いました。私としては、入社後1年で3〜5名の育成を担い、チーム全体の売上を前年比120%に貢献するマネージャーになりたいと考えています。

退職理由の例文(「前職を辞めた理由」を軸に)

前職は営業30名規模の事業部で、一人あたりの担当顧客数が多く、後輩育成に十分な時間を割けない状況でした。マネジメント経験を積みたいと考えていましたが、組織体制上、リーダー以上のポジションへのキャリアパスが限られており、育成やチーム運営に携わる機会を得にくい環境でした。そのため、マネジメントに本格的に携われる環境を求めて転職を決意しました。

同じキャリアアップでも、聞かれ方でどう変えるか

聞かれ方伝える内容
転職理由を聞かれたとき次の会社でどうなりたいかマネジメントでチーム成果を上げたい。御社の体制を活かし、3〜5名育成、売上120%貢献を目指す
退職理由を聞かれたとき前職を辞めた理由前職は組織体制上マネジメント機会が限られていた。育成・チーム運営に携われる環境を求めて転職
両方聞かれたときセットで答える退職理由(体制の制約)→ 転職理由(御社でマネジメントに携わりたい)の順で一貫させる

リアルインタビューに基づいた転職理由(キャリアアップ)例文8選

では、実際の例文を見ていきましょう。キャリアアップを5パターンに分けて8例用意しました。

  • マネジメント志向 → 例文1・2
  • 専門性の深掘り・深化 → 例文3・4
  • 業務領域を広げる → 例文5
  • 上流工程・最新技術に挑戦する → 例文6・7
  • 海外進出・新事業挑戦/年収アップを含む → 例文8

各例文は添削前(Before)→ 添削後(After)→ 添削のポイントの順です。

マネジメント志向のパターン(例文1・2)

例文1:法人営業 → 営業マネージャー

添削前

法人営業を5年やってきました。キャリアアップしたくて、営業マネージャーに転職したいと考えています。管理職になって、もっと責任のある仕事がしたいです。

添削後

前職では法人営業として5年間、月間の売上目標達成率を平均110%で維持してきました。後輩の商談同行や提案資料のフィードバックにも携わり、チーム全体の成果を上げることへの関心が強まりました。御社では営業チームが10名規模で、育成担当として若手を一人前に育てる体制があると伺いました。私としては、入社後1年で3〜5名の育成を担い、チーム全体の売上を前年比120%に貢献するマネージャーになりたいと考えています。

添削のポイント

  • 「管理職になりたい」だけで終わらず、マネジメントの方向性(育成人数・期間・チーム成果)を具体的に(面接官20人中10人が「どの方向のキャリアアップか」の明確さを採用の決め手に)
  • 前職の実績と経験を客観的に説明し、「次にやりたいこと」を軸に(12票)
  • 「何を成し遂げたいか」(3〜5名育成、120%貢献)を語る(9票)

例文2:ITエンジニア → プロジェクトリーダー

添削前

ITエンジニアとして6年働いてきました。成長したいので、プロジェクトリーダーやマネジメントに携わりたいと考えています。

添削後

前職ではITエンジニアとして6年間、Webアプリケーションの開発に従事してきました。この3年間で2つのプロジェクトをリードする経験を積み、要件の棚卸しや技術選定に関わってきました。体制設計やメンバー育成にもっと本格的に携わりたいと考え、御社を志望しました。御社は開発チームが20名規模で、テックリードとして技術方針の策定と若手の育成を担う体制があると伺っています。入社後は、まずは5名程度のチームをリードし、2年後には10名規模のプロジェクトを統括するテクニカルリーダーを目指したいと考えています。

添削のポイント

  • 「成長したい」を削除し、プロジェクトリード経験(2プロジェクト・3年)を接点として明示
  • マネジメント(5名→10名)の具体性で、採用の決め手①(10票)を反映
  • 御社のチーム規模・体制を調べて「御社でなぜ」を結びつける(11票)

専門性の深掘り・深化のパターン(例文3・4)

例文3:Webディレクター → 大規模ディレクション/UX

添削前

Webディレクターを4年やってきました。専門性を深めたいと思い、大規模案件のディレクションやUXに携われる環境を探しています。

添削後

前職ではWebディレクターとして4年間、中〜小規模のサイト制作を50件以上ディレクションしてきました。ユーザー導線の設計や分析に携わる中で、UX設計の専門性を深めたいと考え志望しました。御社はEC・メディアサイトなど大規模案件を多数手がけており、UXリサーチから設計まで一気通貫で携われる体制だと理解しています。入社後は、まず大規模案件のサブディレクターとして経験を積み、2年後にはUX設計を主導するディレクターを目指したいと考えています。

添削のポイント

  • 「専門性を深めたい」だけを削除し、深めたい領域(UX設計)と接点(ユーザー導線・分析)を明示
  • 専門性の深化という方向性が明確(10票)
  • 御社の大規模案件・一気通貫体制と結びつける(11票)

例文4:経理 → 財務・経営企画寄り

添削前

経理を5年やってきました。スキルアップしたくて、財務や経営企画に近い仕事がしたいと考えています。

添削後

前職では経理として5年間、月次決算・経費精算・入出金管理を担当してきました。月次閉鎖を遅延なく完了させる中で、経営判断に直結する財務分析の重要性を実感しました。御社では資金繰り管理や事業計画策定に経理が関わる体制があり、FP資格を活かした財務アドバイスが可能だと伺いました。現在はFP2級を取得済みで、入社後は資金繰りや予算管理に関わり、3年後には経営企画での意思決定支援まで担当できる財務人材を目指したいと考えています。

添削のポイント

  • 「スキルアップしたい」を削除し、深めたい領域(財務分析・資金繰り)と資格(FP2級取得済み)を明示
  • 専門性の深化(FP・資金繰り・経営企画)が明確(10票)
  • 前職の業務を客観的に説明(12票)

業務領域を広げるパターン(例文5)

例文5:営業(国内のみ)→ 海外営業/新規事業

添削前

営業を5年やってきました。やりたいことを増やしたくて、海外営業や新規事業に携わりたいと考えています。

添削後

前職では営業として5年間、国内BtoBの既存顧客100社を担当してきました。国内での営業経験を積む中で、海外展開や新規事業の立ち上げに携わり、営業領域を広げたいと考え志望しました。御社は東南アジアでの事業拡大を推進しており、既存顧客の海外展開支援と新規開拓を一体的に担当する体制があると伺いました。国内で培った提案力と顧客との信頼関係を活かし、入社後2年で海外営業を独り立ちし、売上貢献を拡大したいと考えています。

添削のポイント

  • 「やりたいことを増やしたい」を削除し、現職の範囲(国内100社)→目指す範囲(海外・新規)の対比を明確に
  • 前職の担当範囲を客観的に説明(12票)
  • 御社の海外展開・新規事業体制と結びつける(11票)
  • 現職の範囲→目指す範囲の対比が分かりやすい(9票)

上流工程・最新技術に挑戦するパターン(例文6・7)

例文6:エンジニア(実装中心)→ 要件定義・設計

添削前

エンジニアを5年やってきました。上流工程に携わりたいので、要件定義や設計ができるポジションを探しています。

添削後

前職ではエンジニアとして5年間、実装・テストを中心に担当してきました。仕様の矛盾や設計の課題に気づくことが多く、顧客の課題を聞き、設計段階から関わりたいと考え志望しました。御社は社内システムのリプレースを推進しており、要件定義から設計・実装まで一気通貫で携われる体制だと伺いました。入社後はまず既存プロジェクトの設計支援から携わり、1年後には新規案件の要件定義を主導するポジションを目指したいと考えています。

添削のポイント

  • 「上流に携わりたい」だけを削除し、接点(仕様の矛盾・設計の課題に気づく)と御社との結びつけを明示
  • 御社のリプレース・一気通貫体制と結びつける(11票)
  • 携わりたいフェーズ(要件定義・設計)が具体的(11票)

例文7:エンジニア(従来技術)→ クラウド・AI

添削前

エンジニアを6年やってきました。最新技術を学びたいので、クラウドやAIを扱う環境に転職したいと考えています。

添削後

前職ではエンジニアとして6年間、オンプレ環境でのシステム保守・改修を担当してきました。クラウド移行の検討に参加する中で、実務でクラウド基盤を触り、キャリアを伸ばしたいと考え志望しました。御社はAWSを基盤にした新サービスを展開しており、設計段階からクラウドネイティブな開発に携われる体制だと伺いました。現在はAWSの資格取得に向けて学習中で、入社後は既存サービスの運用から関わり、1年後には新規開発の設計に携われるエンジニアを目指したいと考えています。

添削のポイント

  • 「最新技術を学びたい」だけを削除し、御社のAWS基盤・新サービスと結びつける
  • 応募先の技術スタック(AWS)・プロジェクトを調べて「御社で」の根拠を明確に(11票、御社調査不足10票を回避)
  • 携わりたい技術(クラウド・AWS)が具体的(11票)

海外進出・新事業挑戦/年収アップを含むパターン(例文8)

例文8:営業マネージャー → 海外事業/新規事業

添削前

営業を7年、そのうち1年はマネージャーとしてチーム6名をリードしてきました。年収を上げたいので、海外事業や新規事業に携われる環境を探しています。

添削後

前職では営業として7年間務め、直近1年はマネージャーとしてチーム6名をリードし、前年比115%の売上達成に貢献しました。国内での経験を活かし、海外展開や新規事業でより大きな貢献をし、その成果が評価されるキャリアを目指したいと考え志望しました。御社は東南アジアでの新規事業立ち上げを推進しており、ゼロからの事業構築に携われる体制があると伺いました。入社後は新規事業の営業責任者として、2年で売上基盤を構築し、貢献度に見合った評価をいただける環境で働きたいと考えています。

添削のポイント

  • 「年収を上げたい」を先頭にせず、「何をして稼ぐか」(海外・新規事業での売上構築)を先に語る
  • 年収だけでなく「何を成し遂げたいか」「どんな経験を積みたいか」を明示(9票)
  • 年収アップを含むが、「何をして稼ぐか」まで説明(6票で好印象)
  • 前職の実績(115%、6名)を客観的に説明(12票)

転職理由の内定まで最後の一歩:転職理由とセットで想定質問を考えておく

転職理由を語った後、面接官は「本当に理解しているか」「この会社で本当にやりたいのか」を深掘りします。想定質問を事前に考え、回答を準備しておくことで、一貫性のある受け答えができ、採用担当者に安心感を与えられます。

ここでは例文1・4・7に対する追加質問と回答例をお伝えします。

例文1に対する追加質問(法人営業 → 営業マネージャー)

転職理由を語った後に想定される質問「個人営業とマネージャーの違いをどう理解していますか?」「マネジメント未経験で不安はありませんか?」「なぜ当社でマネジメントをやりたいのですか?」

想定質問①「個人営業とマネージャーの違いをどう理解していますか?」

個人営業は自分の成果を最大化することが中心です。マネージャーはチーム全体の成果を上げるため、育成・目標設定・リソース配分に責任を持つのが違いだと考えています。後輩の商談フォローをした経験から、育成の面白さを実感しており、それを本業にしたいと考えています。

想定質問②「マネジメント未経験で不安はありませんか?」

不安はあります。ただ、後輩3名の商談同行とフィードバックを継続してきた経験があり、育成の基礎は身についていると感じています。御社の育成体制を活かし、入社後1年で3〜5名の育成を担う計画で準備しています。

例文4に対する追加質問(経理 → 財務・経営企画寄り)

転職理由を語った後に想定される質問「経理と財務・経営企画の違いは何だと思いますか?」「FP資格は転職理由とどう関係していますか?」「なぜ当社で財務の専門性を深めたいのですか?」

想定質問①「経理と財務・経営企画の違いは何だと思いますか?」

経理は過去の取引を正確に記録し、決算を組み上げることが中心です。財務は資金繰りや予算管理で将来の意思決定をサポートし、経営企画は事業計画の策定に関わるイメージです。経理で培った正確性を土台に、経営判断に直結する財務分析の専門性を深めたいと考えています。

想定質問②「FP資格は転職理由とどう関係していますか?」

月次決算の業務を通じて、経営判断に直結する数字の重要性を実感しました。FP資格取得は、その専門性を形にするための第一歩です。御社の資金繰り管理や事業計画策定に経理が関わる体制で、FPの知識を活かした財務アドバイスに携わりたいと考えています。

例文7に対する追加質問(エンジニア・従来技術 → クラウド・AI)

転職理由を語った後に想定される質問「オンプレとクラウドの違いをどう理解していますか?」「クラウド未経験でついていけますか?」「なぜ当社のクラウド開発なのですか?」

想定質問①「オンプレとクラウドの違いをどう理解していますか?」

オンプレは自社でサーバーを保有・運用し、初期投資やキャパシティの制約があります。クラウドはスケーラビリティと運用効率に優れ、新サービスを素早く立ち上げられる点がメリットだと理解しています。前職のクラウド移行検討への参加を通じて、実務で習得したいと考えました。

想定質問②「クラウド未経験でついていけますか?」

オンプレの保守・改修で6年経験があり、インフラやアプリの仕組みは理解しています。現在はAWSの資格取得に向けて学習中で、入社後は既存サービスの運用から関わり、1年で設計に携われるレベルを目指しています。

追加質問対策の重要性

転職理由(キャリアアップ)を語った後、面接官は「どの方向のキャリアアップか」「なぜ当社でなければならないか」を深掘りします。想定質問を事前に考え、回答を準備しておくことで、一貫性のある受け答えができ、採用担当者に安心感を与えられます。

準備のコツ:①転職理由の各要素(方向性・前職の制約・御社との結びつけ・何を成し遂げたいか)に対応する質問を想定する ②回答は簡潔に(1〜2文)→ 必要なら詳細を補足する構成にする ③独自調査データで判明した「採用の決め手」を、追加質問の回答にも反映させる


よくある質問(Q&A)

転職理由(キャリアアップ)を書く・話すときに、よくある質問と回答をまとめました。

Q1. 転職理由に「キャリアアップ」だけで伝えると不採用になりやすいですか?

A. はい。面接官20人のインタビューでは、「成長したい・キャリアアップしたいだけで、どの方向に・何をしたいのか具体性がなかった」が不採用理由の1位(14票)に挙がっています。「どの会社でも使える表現」だと、この会社で何を成し遂げたいかが伝わりにくくなります。

ポイント「キャリアアップしたい」は動機の入口としては有効です。その後に「どの方向のキャリアアップか」(マネジメント/専門性/上流工程/業務拡大等)を具体化する必要があります。好印象パターン(マネジメント8票、専門性10票、業務拡大9票、上流・新技術11票)を参考に方向性を明確にしましょう。

:NG「キャリアアップしたいです」(ここで終わり)/OK「マネジメントでチーム成果を上げたいと考えています。御社では育成担当として3〜5名の若手を育てる体制があると伺い、志望しました」

Q2. 転職理由と退職理由の違いは何ですか?

A. 転職理由は「次の会社でどうなりたいか」を軸にし、退職理由は「前職を辞めた理由」を軸にします。面接では両方聞かれることが多く、転職理由で「御社でこうなりたい」、退職理由で「前職の体制・制約」を客観的に説明すると伝わりやすくなります。前職否定は避け、事実ベースで説明することが重要です(面接官20人中12人が「前職の客観的説明」を好印象に挙げています)。

ポイント:転職理由=次の会社でどうなりたいか(ポジティブ軸)/退職理由=前職の体制・規模・キャリアパスの制約を客観的に説明。本記事の「転職理由と退職理由の違い」章に具体例を掲載しています。

Q3. 面接で「なぜこの会社なのか」を深掘りされたらどう答えますか?

A. 応募先の事業・プロジェクト・体制を事前に調べ、「御社でなぜキャリアアップできるか」を1〜2文で言えるようにしておきましょう。面接官20人中10人が「御社の根拠が弱かった」をNG言い回しに挙げ、11人が「応募先でなぜキャリアアップできるか、具体的に結びつけて説明できていた」を採用の決め手に挙げています。

ポイント:御社の体制・プロジェクト・技術スタックを1つは押さえる。「他社でもいい」にならない表現にする。本記事の例文8選では、各After例文に御社との結びつけを盛り込んでいます。

Q4. 転職回数が多い場合、キャリアアップを転職理由にして大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。ただし、各転職が「キャリアの方向性」に沿っていることを一貫して伝えることが大切です。転職理由と志望動機が噛み合っておらず「どこでもよいのでは」と感じたケースが不採用理由(8票)に挙がっています。各転職で「どの方向にキャリアアップしてきたか」を簡潔に示し、今回の転職理由と繋げて説明しましょう。

Q5. 年収アップが本音の場合、どう言い換えれば良いですか?

A. 年収アップを完全に隠す必要はありませんが、転職理由の「中心」にしないことが大切です。面接官20人中12人が「年収・昇格の話が中心で、仕事内容や貢献のイメージが伝わらなかった」を不採用理由に挙げています。6人は「年収アップを含むが、何をして稼ぐかまで説明していた」を好印象に挙げているので、「何を成し遂げるか」を先に語り、その成果が評価される環境を求める、という形で言い換えましょう。

:NG「年収を上げたいので」が主軸/OK「海外事業で売上基盤を構築し、貢献度に見合った評価をいただきたいと考えています」

Q6. 志望動機と転職理由はどう使い分けますか?

A. 転職理由は「なぜ転職するか」、志望動機は「なぜこの会社・この仕事か」を指します。キャリアアップ転職では、転職理由で「どの方向にキャリアアップしたいか」、志望動機で「御社でなぜそれが実現できるか」を分けて答えると伝わりやすくなります。転職理由と志望動機が一貫していることが採用の決め手(8票)にもなっています。

Q7. 面接で転職理由を聞かれたとき、何分くらい話せば良いですか?

A. 初回の回答は1〜2分(300〜500字程度)が目安です。長く話しすぎると要点が伝わりにくく、短すぎると具体性が足りない印象になります。要点を伝えた後、面接官の反応を見て補足する形がおすすめです。構成は①前職の実績・経験(客観的に)→ ②キャリアアップの方向性(具体化)→ ③御社との結びつけ → ④入社後どうなりたいか。本記事の例文8選を参考に、自分に近いパターンで練習してみてください。


まとめ

転職理由「キャリアアップ」を好印象に伝えるための要点を3つにまとめます。

1. キャリアアップは具体化すれば強みになる

面接官20人へのインタビュー(キャリアアップ転職特化)から、通る転職理由の要素(方向性の明確化10票、前職の客観説明12票、応募先との結びつけ11票、何を成し遂げたいか9票)と、避けるべきNGパターン(キャリアアップしたいだけ14票、年収・昇格だけ12票、前職否定14票、御社調査不足10票)が明らかになりました。「キャリアアップしたい」は悪い表現ではありませんが、その後に「どの方向に」「何を成し遂げたいか」「なぜ御社で」を具体化することが重要です。

2. 転職理由と退職理由をセットで考える

転職理由は「次の会社でどうなりたいか」、退職理由は「前職を辞めた理由」を軸にします。両方をセットで準備しておくことで、面接で聞かれたときに一貫した受け答えができます。転職理由で御社でこうなりたい、退職理由で前職の体制・規模・キャリアパスの制約を客観的に説明。前職否定は避け、事実ベースで説明することがポイントです。

3. 今日から始められること

転職理由(キャリアアップ)を固めるために、今日からできることを3つあげます。①方向性の明確化:マネジメント/専門性/業務拡大/上流・新技術のうち、どの方向にキャリアアップしたいかを紙に書き出す ②会社研究:応募企業の体制・プロジェクト・技術スタックを調べ、「御社でなぜキャリアアップできるか」を1文で言えるようにする ③想定質問の準備:転職理由を語った後に聞かれそうな質問を想定し、回答を準備する(本記事の追加質問対策を参照)

「キャリアアップしたい」という気持ちは、具体化すれば採用担当者に伝わります。本記事の例文8選とデータを活用して、転職活動を進めてみてください。