- 履歴書の自己PR欄、何度書き直しても「ありきたりな内容」にしか見えない。面接官の目に留まる気がしない。
- 前職の経験を書いても、応募職種と結びつかない。「で、うちでどう活かせるの?」と聞かれたら答えられない気がする。
- 周りの応募者は、きっと立派な実績を持っているんだろう。それに比べて自分には何もない。何をアピールすればいいのか分からない
未経験転職の自己PRで、こんな悩みを抱えていませんか?
私自身も、3回未経験転職してきた(商社→IT→マーケ)人間なので、数えない面接に落ちてきました。未経験での自己PRはいかに心細いことなのか、とても理解できますし、面接に落ちたたびに、「果たして面接官は何が気になっているのか?」が知りたくてしょうがないでした。
そこで、この記事では、未経験者を実際に採用したことのある面接官20人にリアルインタビューを実施しました。「採用した人の自己PRには何があったか」「不採用にした人の自己PRには何が足りなかったか」を徹底調査したんです。
この記事の根拠
ツールを使って、20人の面接官に1オン1のインタビューを行いました。

この記事で分かること
- 面接官が「現場で使えそう」と判断する自己PRの3要素
- 不採用になる自己PRのNG例と、その改善ポイント
- 職種別・状況別の通過する自己PR例文10選(添削前→添削後で比較)
今回のインタビュー結果から見えた「通る自己PRのパターン」を、具体的な例文とともにお伝えしますね。
目次
未経験者を採用したことのある面接官20人にリアルインタビュー:未経験転職で、通る自己PRと通らない自己PRは?
まず、今回のインタビュー調査の概要と結果をご紹介します。
インタビュー概要
- 調査対象:未経験者採用実績のある面接官20人
- 調査期間:2026年1月
- 調査方法:1対1のオンラインインタビュー
- 質問内容:
- 「採用した未経験候補者は、どのような自己PRを話したため『現場で使えそうだ』と感じましたか?」
- 「不採用と判断した未経験候補者は、どのような自己PRを話したため『現場で任せにくい』と感じましたか?」
それぞれ複数の選択肢を用意し、最も当てはまるものを選んでもらいました。
インタビュー結果
【質問1】採用した未経験候補者は、どのような自己PRを話したため「現場で使えそうだ」と感じましたか?
| 回答選択肢 | 票数 |
|---|---|
| E. 企業やチームの状況を踏まえ、「自分ならどう貢献できるか」を話していた | 12票 |
| B. 未経験職種でもそのまま再現できそうな行動特性(改善・粘り強さ等)が見えた | 8票 |
| C. 小さくても、自分で考えて動いた実体験を具体的に語れていた | 8票 |
| A. 結果だけでなく、考え方や行動プロセスまで具体的に説明できていた | 6票 |
| D. 自分の弱点や失敗を隠さず、どう立て直したかを説明できていた | 4票 |
| F. 話を聞いていて、指示待ちの姿が想像されなかった | 2票 |
【質問2】不採用と判断した未経験候補者は、どのような自己PRを話したため「現場で任せにくい」と感じましたか?
| 回答選択肢 | 票数 |
|---|---|
| B. 自分の工夫より、周囲や環境の話が多かった | 10票 |
| C. 応募職種と関係の薄い実績アピールに終始していた | 10票 |
| A. 強みを聞いても、具体的な行動や場面が出てこなかった | 6票 |
| D. 自信過剰、または自己否定が強く、扱いづらさを感じた | 6票 |
| E. 学習や努力の話はあるが、継続してきた形跡が見えなかった | 6票 |
| F. 話を聞いていても、入社後の動きが想像できなかった | 6票 |
この結果から、採用・不採用を分ける明確なパターンが見えてきました。以降の章で、5つのインサイトとして詳しく解説していきます。
インサイト1:採用される自己PRの3要素
インタビュー結果から、採用された自己PRには明確な共通点がありました。上位3つの回答を見ると、面接官が重視する3つの要素が浮かび上がってきます。
要素①:「貢献イメージ」が具体的(12票で最多)
最も多かったのが、「企業やチームの状況を踏まえ、自分ならどう貢献できるかを話していた」という回答です。
単に「頑張ります」「貢献したいです」ではなく、応募企業の課題や事業内容を踏まえて、「自分の経験をこう活かせる」と具体的に提示できている人が評価されていたんですよね。
面接官のコメント(人事担当者・IT企業)
> 「うちの課題を理解してくれていて、この人が入ったらどう変わるかが想像できた。未経験でも『使えそう』と思えた」
面接官のコメント(現場マネージャー・製造業)
> 「『営業未経験ですが、事務での納期調整経験を活かして、お客様との調整業務でお役に立てます』と言われて、具体的な業務が想像できた」
ポイントは、自分視点(成長したい)ではなく、企業視点(どう役立つか)で話せているかなんです。
要素②:「再現できる行動特性」が見える(8票)
2番目に多かったのが、「未経験職種でもそのまま再現できそうな行動特性が見えた」という回答です。
前職での専門スキルをそのままアピールするのではなく、職種が変わっても活かせる「考え方」や「動き方」を示せている人が評価されていました。
面接官のコメント(現場マネージャー・不動産)
> 「営業経験はなくても、改善の粘り強さは営業でも絶対に活きる。前職での『諦めずに原因を探る姿勢』を聞いて、この人なら大丈夫だと思った」
面接官のコメント(人事担当者・人材サービス)
> 「前職は接客業だったけど、『お客様の本音を引き出すヒアリング力』は営業でも使える。業務内容は変わっても、行動パターンは変わらないと感じた」
専門スキルは入社後に学べますが、行動特性(粘り強さ・改善力・ヒアリング力など)は転職先でもそのまま再現できます。だからこそ、面接官はここを見ているんですよね。
要素③:「自分で考えて動いた経験」が具体的(8票)
同率2位だったのが、「小さくても、自分で考えて動いた実体験を具体的に語れていた」という回答です。
大きな実績よりも、小さくても「自分で考えて動いた」エピソードを具体的に語れる人が評価されていました。
面接官のコメント(現場マネージャー・IT企業)
> 「前職の実績は小さかったけど、『こう考えて、こう動いた』というプロセスがすごく具体的で、指示待ちにならない人だと感じた」
面接官のコメント(人事担当者・小売)
> 「売上目標を達成しました、だけだと分からない。でも『売上が落ちていたから、顧客リストを見直して優先順位をつけた』と聞くと、この人は自走できると分かる」
面接官が知りたいのは、「指示待ちにならず、自分で考えて動けるか」。そのため、実績の大きさより、行動の具体性が評価されるんです。
インサイト2:不採用の自己PRの共通点
不採用になった自己PRには、2つの明確なパターンがありました。
NGパターン①:「自分の工夫が見えない」(5票)
最も多かったのが、「自分の工夫より、周囲や環境の話が多かった」という回答です。
よくあるNG例
- 「チームで達成しました」
- 「会社の方針で売上が伸びました」
- 「上司の指導のおかげで成長できました」
これらは、自分自身が何を考え、何を工夫したかが見えないんですよね。
面接官のコメント(現場マネージャー・小売)
> 「チームで達成したのは素晴らしいけど、あなた自身は何をしたの?と聞きたくなる。自分で考えた痕跡が見えないと、入社後も指示待ちになるのでは、と不安になる」
改善のポイント
- 「チームで達成しました」→「チーム内で私が担当したのは◯◯で、こう工夫しました」
- 「会社の方針で」→「方針を受けて、私は◯◯という行動を選びました」
自分の手柄を主張する必要はありませんが、「自分で考えて動いた部分」を明確にすることが重要です。
NGパターン②:「応募職種と関係の薄い実績アピール」(5票)
同率で最も多かったのが、「応募職種と関係の薄い実績アピールに終始していた」という回答です。
よくあるNG例
- 営業職に応募なのに、前職の事務処理の正確性だけをアピール
- ITエンジニアに応募なのに、接客業での笑顔やコミュニケーション力だけをアピール
- 前職の専門資格だけを並べて、未経験職種との接点が見えない
面接官のコメント(人事担当者・IT企業)
> 「すごい実績だとは思うが、うちの仕事でどう活きるかが分からなかった。未経験だからこそ、前職と応募職種の接点を示してほしい」
改善のポイント
- 前職の実績を「そのまま」アピールするのではなく、「応募職種でどう活きるか」まで説明する
- 専門スキルより、「再現できる行動特性」を強調する
例:「接客業でのコミュニケーション力」→「お客様の本音を引き出すヒアリング力は、営業での課題発見に活きる」
追加のNGポイント
他にも、次のようなポイントが指摘されました。
NGポイント①:具体的な行動や場面が出てこない(3票)
「強みはコミュニケーション力です」と言われても、具体的な場面が見えないと判断できない。
NGポイント②:自信過剰、または自己否定が強い(3票)
「すぐに結果を出せます」という自信過剰や、「何もできませんが頑張ります」という自己否定が強すぎると、扱いづらさを感じる。
面接官のコメント(人事担当者・サービス業)
> 「自信があるのは良いけど、根拠が見えないと不安。逆に自己否定が強すぎても、入社後のフォローが大変そうだと感じる」
バランスが重要です。「未経験ですが、前職での◯◯経験を活かして、こう貢献したいです」というように、謙虚さと自信を両立させる表現が好まれます。
インサイト3:人事面接官と現場面接官の「見るポイント」が違った
インタビューの中で、人事担当者と現場マネージャーでは評価の角度が違うことが明らかになりました。
人事担当者(10人)が重視するポイント
人事担当者は、次のような視点で自己PRを評価していました。
重視するポイント
- ポテンシャル:成長できる人か
- 学習意欲:入社後も学び続けられるか
- 定着性:すぐ辞めなさそうか
自己PRで見ているのは
- 「成長できる人か」
- 「カルチャーフィットするか」
- 「素直に学べる姿勢があるか」
人事担当者のコメント(IT企業)
> 「未経験だからこそ、伸びしろを見ている。前職での学習姿勢や、失敗をどう乗り越えたかを聞くと、入社後も成長できそうか判断できる」
現場マネージャー(10人)が重視するポイント
一方、現場マネージャーは、より実務的な視点で評価していました。
重視するポイント
- 具体的な行動:入社後、どう動くか
- 再現性:前職の行動特性が、うちの職場でも再現できるか
- 即戦力化の速度:どれくらいでフォロー不要になるか
自己PRで見ているのは
- 「入社後、どう動くか」
- 「フォローコストはどれくらいか」
- 「指示待ちにならないか」
現場マネージャーのコメント(製造業)
> 「ポテンシャルも大事だけど、うちの現場でどう動くかが一番知りたい。前職での具体的な行動を聞くと、この人がうちに来たらどう動くかがイメージできる」
両者に共通して重視するポイント
人事と現場で重視するポイントは違いますが、共通して重視するポイントもありました。
共通ポイント①:指示待ちにならなさそうか
人事も現場も、「自分で考えて動ける人」を求めています。
共通ポイント②:入社後の動きが想像できるか
自己PRを聞いて、「この人が入社したら、どう動くか」がイメージできるかが重要。
自己PRに活かすポイント
つまり、自己PRでは「ポテンシャル(人事向け)」と「具体的な行動イメージ(現場向け)」の両方を盛り込むことが重要なんです。
具体的には
- 人事向け:「失敗から学んだ経験」「継続的な学習姿勢」を示す
- 現場向け:「具体的な行動プロセス」「再現できる行動特性」を示す
両方を盛り込むことで、書類選考(人事)と面接(現場)の両方で評価される自己PRになります。
インサイト4:通過する自己PRは4つのパターンに分類できる
通過する人の自己PR、ワンパターンだけではなく、何パターンがあります。
「成功事例を見ると、自分はこんなエピソードがないので、どうすれば良いか」と思う人も多いと思うので、ワンパターンに絞らず、下記のパターンに、どちらなら自己の状況に合うかを比較してみてください。
パターン1:「行動プロセス重視型」
特徴
- 結果だけでなく、考え方や動き方まで具体的に説明する
- 「どう考え、どう動き、何を改善したか」まで語る
向いている人
- 前職で何かしらの実績がある人
- 結果は小さくても、プロセスを説明できる人
例
> 「売上目標を達成しました」だけでなく、「目標に対して現状が足りない→顧客リストを見直して優先順位をつけた→重点顧客に集中して提案→達成」というプロセスを説明する
パターン2:「再現性証明型」
特徴
- 前職での行動特性を、未経験職種に紐づけてアピールする
- 専門スキルではなく、「考え方」や「動き方」を強調する
向いている人
- 前職と応募職種がまったく違う人
- 「何をするか」より「どう動くか」が得意な人
例
> 「販売での顧客対応力」を「営業でのヒアリング力」に結びつける。「お客様の本音を引き出す姿勢は、法人営業でも顧客の課題を発見する場面で活きる」と説明する
パターン3:「貢献イメージ型」
特徴
- 企業の課題を踏まえ、自分がどう役立つかを具体的に提示する
- 「御社の◯◯課題に対して、私の△△経験でこう貢献できます」と説明する
向いている人
- 企業研究をしっかりできる人
- 応募企業の事業内容や課題を理解している人
例
> 「御社は中小企業向けのDX推進を強化していると拝見しました。私は前職で社内システムの導入を経験しており、『現場の声を聞いて業務フローを整理する力』で、顧客の課題整理をサポートできます」
パターン4:「失敗と改善型」
特徴
- 弱点や失敗を隠さず、立て直しのプロセスを語る
- 「失敗したが、こう考えて立て直し、こう成長した」と説明する
向いている人
- 失敗から学んだ経験がある人
- 成長過程を示したい人
例
> 「最初は顧客対応がうまくいかず、クレームを受けたこともありました。しかし、先輩にアドバイスを求め、お客様の話をまず最後まで聞く姿勢を身につけたところ、顧客満足度が向上しました。この経験から、失敗を素直に受け止めて改善する力がつきました」。
「未経験ではありますが」でも通過する自己PR、例文集10選
ここからは、実際に使える例文を「Before/After」形式で紹介します。
よくあるNG例文(添削前)と、面接官が評価するポイントを反映した改善例文(添削後)を比較し、どこをどう直せば「現場で使えそう」と思われるかを具体的に解説します。
自分の状況に近い例文を参考に、自己PRを作成してみてください。
【職種未経験の場合】(6選)
Case 1: 営業職 → 営業事務
【添削前】
営業として3年間、法人向けに商品を提案してきました。チーム全体で売上目標を達成し、部署として表彰されたこともあります。お客様とのコミュニケーションは得意で、信頼関係を築くことができました。
営業事務は未経験ですが、営業の大変さを理解しているので、営業担当者をしっかりサポートできると思います。ExcelやWordなどの基本的なPCスキルはあります。
御社の営業事務として、これまでの営業経験を活かして貢献したいと考えています。
【添削後】
営業として顧客対応を行う中で、受発注業務や見積書作成にも携わり、「営業が本来の提案活動に集中できる環境を作る」営業事務の重要性を実感しました。
私の強みは、顧客視点での業務優先順位の判断力です。営業時代、繁忙期に10社以上の納期が重なった際、顧客ごとの重要度と納期を一覧化し、社内調整を行うことで全件遅延なく納品できました。この経験から、営業事務として複数案件を同時進行する際も、「どの業務を優先すべきか」を判断し、営業担当者の動きを止めない事務処理ができると考えています。
また、現在はExcelのVLOOKUP関数やピボットテーブルを独学で学習しており、正確かつ効率的なデータ管理で営業部門の生産性向上に貢献したいです。
【添削のポイント】
- インサイト1(貢献イメージ): 「サポートできる」という抽象表現を、「営業の動きを止めない事務処理」という具体的な貢献イメージに変えました。
- インサイト2(行動の具体性): 「売上目標達成」という結果だけでなく、「10社の納期調整→一覧化→社内調整」という行動プロセスを具体化しました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「コミュニケーション力」ではなく、「業務優先順位の判断力」という未経験職種でも再現できる能力を明示しました。
Case 2: 販売・接客業 → 営業職(IT業界)
【添削前】
携帯ショップで3年間、お客様に最適なプランをご提案してきました。店舗の販売目標達成に貢献し、お客様アンケートでも高評価をいただきました。コミュニケーション力には自信があります。
法人営業は未経験ですが、個人のお客様で培った提案力やヒアリング力は活かせると思います。IT業界の知識はこれから学んでいきますが、お客様と信頼関係を築くことは得意です。
明るく前向きな性格を活かして、御社の営業として成果を出したいと考えています。
【添削後】
携帯ショップでの個人営業において、お客様の潜在ニーズ(料金削減、業務効率化)をヒアリングし最適なプランを提案することで、3年間で店舗売上トップを維持しました。
私の強みは、相手の課題を引き出すヒアリング力です。ある時、「安くしたい」という表面的な要望の背景を深掘りすると、「家族全員のスマホ代が負担」という本質的な課題が見え、家族割プランを提案して契約に至りました。この「表面的な要望の裏にある本当の課題を探る姿勢」は、法人営業でも顧客の業務課題を発見する場面で活きると考えています。
また、現在はSaaSビジネスの基礎知識(ARR、チャーンレート等)を書籍で学習中です。入社後は製品知識を早期習得し、ヒアリング力と課題発見力で顧客のビジネスパートナーとして貢献したいと考えています。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「売上トップ」という結果だけでなく、「安くしたい→家族のスマホ代が負担→家族割提案」という思考プロセスを具体化しました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「コミュニケーション力」という曖昧な表現を、「課題を引き出すヒアリング力」という再現可能な行動特性に変えました。
- インサイト1(貢献イメージ): 「たくさん契約を取りたい」という自己成長欲を、「顧客のビジネスパートナーとして貢献」という貢献視点に転換しました。
Case 3: 小売販売職 → ITエンジニア
【添削前】
販売業務を通じて、お客様対応やチーム連携の重要性を学びました。会社の業務システムを日常的に使用する中で、ITに興味を持ちました。プログラミングは独学で勉強を始めています。
未経験ですが、販売で培った粘り強さや問題解決力は活かせると思います。分からないことは自分で調べて解決する姿勢を持っています。
IT業界は成長産業だと思いますし、御社の研修制度も充実していると聞いています。一生懸命勉強して、早く戦力になりたいです。
【添削後】
販売業務の中で在庫管理システムや顧客管理ツールを日常的に使用し、「このシステムがどう作られているのか」に興味を持ったことがきっかけで、プログラミング学習を開始しました。
私の強みは、分からないことを自力で解決する粘り強さです。Progateでの学習後、Udemyで簡単なWebアプリケーション(ToDoリスト)をReactとNode.jsで開発した際、エラーが頻発しましたが、公式ドキュメントや技術ブログを読み込み、3日かけて原因(非同期処理の理解不足)を特定して解決しました。この「エラーに直面しても、ドキュメントを読み、試行錯誤して解決する姿勢」は、実務でも不明点に直面した際に活きると考えています。
また、販売業務で培った「顧客目線(ユーザー視点)」を持ちながら、入社後は技術力を磨き、使いやすいシステム開発に貢献したいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「少し勉強している」を、「Progate→Udemy→ToDoアプリ開発→エラー解決(3日)」という具体的なプロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「粘り強さ」を、「エラー→ドキュメント調査→試行錯誤→解決」という再現可能な行動パターンで証明しました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「一生懸命勉強します」ではなく、「自分で調べて解決した具体例」を示しました。
Case 4: EC販売職 → Webデザイナー
【添削前】
普段からWebサイトやSNSを見るのが好きで、デザインの仕事に興味があります。センスには自信があります。
Webデザイナーは未経験ですが、PhotoshopやIllustratorはこれから勉強します。デザインが好きという気持ちは誰にも負けません。
おしゃれなサイトを作りたいです。
【添削後】
前職の販売業務で自社ECサイトの更新に関わる中で、「デザインの良し悪しで売上が変わる」実感を得て、より専門的にWebデザインを学びたいと考えました。
私の強みは、ユーザー視点でデザインを改善する力です。ECサイトで「商品詳細ページの離脱率が高い」という課題に対し、お客様の声を分析すると「サイズ感が分かりにくい」という不満が多いことが判明しました。商品画像に「実寸サイズ比較図」を追加したところ、そのページの購入率が15%向上しました。この「見た目の美しさだけでなく、ユーザーの課題を解決するデザイン」という考え方は、クライアントの事業成果に貢献するWebデザインで活きると考えています。
現在は職業訓練校でPhotoshop・Illustrator・HTMLとCSSの基礎を3ヶ月学習し、ポートフォリオサイトを自作しました(URL: ○○)。入社後は、デザインスキルを磨きながら、「使いやすさ・伝わりやすさ」を重視したデザインを提供したいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「デザインが好き」という感情を、「離脱率高い→顧客の声分析→サイズ比較図追加→購入率15%向上」という具体的な改善プロセスに変えました。
- インサイト1(貢献イメージ): 「おしゃれなサイトを作りたい」を、「ユーザーの課題を解決し、事業成果に貢献する」という貢献視点に転換しました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「これから勉強します」ではなく、「職業訓練3ヶ月+ポートフォリオ制作済み」という具体的な準備を示しました。
Case 5: 販売職 → 介護職
【添削前】
人と接する仕事が好きで、介護職に興味があります。体力には自信がありますし、お年寄りと話すのは好きです。
介護の経験はありませんが、優しく丁寧に接することを心がけます。人の役に立つ仕事がしたいです。
しっかり教えていただければ頑張れると思います。
【添削後】
祖母の介護を家族で行う中で、専門知識を持つヘルパーさんの介助により祖母の表情が明るくなる様子を目の当たりにし、「専門技術で人の尊厳を守る」介護職に強く惹かれました。
私の強みは、相手の気持ちを汲み取る観察力です。販売業務で、高齢のお客様が「これでいいです」と言いながら表情が曇っている際、「他に気になることはありませんか?」と声をかけたところ、「実は持ち帰るのが重い」という本音が出て、配送サービスを提案して喜ばれました。この「言葉の裏にある本当の気持ちを察する力」は、利用者様の小さな変化に気づき、適切なケアを提供する場面で活きると考えています。
現在は介護職員初任者研修を受講中(来月修了予定)で、基本的な介助技術と医療知識を学習しています。入社後は、利用者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供したいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「お年寄りと話すのが好き」という趣味レベルを、「表情の曇り→声かけ→本音を引き出す→配送提案」という具体的な行動プロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「優しく接する」という抽象表現を、「言葉の裏にある気持ちを察する観察力」という再現可能な能力に変えました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「教えてもらえれば」という受け身を、「初任者研修受講中(修了予定明記)」という自走姿勢に変えました。
Case 6: 小売店舗スタッフ → Webマーケティング
【添削前】
小売店舗でSNS投稿を担当し、会社の方針に沿って定期的に投稿してきました。お客様からの反応もあり、SNSマーケティングに興味を持ちました。普段からSNSを使っているので、トレンドには敏感です。
Webマーケティングは未経験ですが、SNS運用の経験は活かせると思います。データ分析はこれから学んでいきますが、お客様の反応を見ながら改善する姿勢は持っています。
御社のSNSアカウントも拝見しており、こういった仕事に携わりたいと考えています。
【添削後】
前職の小売店舗で、SNS投稿を担当し「どんな投稿が来店に繋がるか」を試行錯誤する中で、数値に基づくマーケティングの重要性を実感しました。
私の強みは、仮説を立てて検証する改善力です。「インスタ投稿の反応が悪い」という課題に対し、投稿時間・画像・文章の3要素を1つずつ変えて効果測定を行いました。その結果、「商品単体の画像」より「使用シーンの画像」の方がエンゲージメント率が2倍高いことが判明し、投稿方針を変更したところ、3ヶ月で来店数が20%増加しました。この「仮説→検証→改善のサイクルを回す力」は、Web広告のA/Bテストやランディングページ最適化で活きると考えています。
現在はGoogleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)を取得し、「CVR」「CPA」などのマーケティング指標を書籍で学習中です。入社後は数値分析力を磨き、ROI最大化に貢献したいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「SNSが好き」という趣味を、「投稿時間・画像・文章を1つずつ変えて効果測定→来店数20%増」という具体的な改善プロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「トレンドに敏感」ではなく、「仮説→検証→改善のサイクルを回す力」という再現可能な能力を明示しました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「数字は苦手だが勉強します」を、「GAIQ取得済み+マーケ指標学習中」という具体的な準備に変えました。
【業界未経験の場合】(4選)
Case 7: 販売業 → IT業界の営業
【添削前】
アパレル販売を5年やってきました。営業経験はあるので、商材が変わっても大丈夫だと思います。
IT業界の方が将来性があると思い転職を決めました。IT知識はありませんが、営業力でカバーできると思います。
お客様との関係構築には自信があります。
【添削後】
アパレル販売において、店舗の在庫管理システムやPOSシステムを日常的に使用する中で、「ITが現場の業務効率を大きく変える」実感を持ち、IT業界で中小企業のDX推進を支援したいと考えました。
私の強みは、相手の課題を引き出し、解決策を提案する力です。販売時代、「売上が伸び悩んでいる」という店長の悩みに対し、顧客購買データを分析すると「リピート率が低い」ことが判明しました。顧客情報を活用したDM施策を提案・実行し、リピート率を15%向上させました。この「データを基に課題を特定し、解決策を提案する姿勢」は、IT営業で顧客の業務課題を発見し、適切なソリューションを提案する場面で活きると考えています。
現在はITパスポートを取得し、クラウド・SaaSの基礎知識を学習中です。入社後は製品知識を早期習得し、顧客のDXパートナーとして貢献したいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「営業経験がある」という曖昧な表現を、「購買データ分析→リピート率低い→DM施策→リピート率15%向上」という具体的なプロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「関係構築力」ではなく、「データを基に課題を特定し、解決策を提案する力」という未経験業界でも再現できる能力を明示しました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「営業力でカバー」という精神論を、「ITパスポート取得+クラウド知識学習中」という具体的な準備に変えました。
Case 8: 接客業 → Web制作会社
【添削前】
カフェで接客をしてきました。もっとクリエイティブな仕事がしたいと思い、Web業界を志望しました。
デザインやWebサイトを見ることが好きです。センスとやる気には自信があります。
まだスキルはありませんが、これから勉強して追いつきます。
【添削後】
カフェのスタッフとして、店舗のInstagram運用や簡易的なメニュー画像の編集に携わる中で、「デザインやWebで情報を伝える」仕事に面白さを感じ、より専門的に学びたいと考えました。
私の強みは、相手の要望を汲み取り、形にする力です。Instagram運用で、「もっと若い女性客を増やしたい」という店長の要望に対し、ターゲット層が好む「おしゃれなラテアート写真」と「カフェの雰囲気が伝わる店内写真」を投稿したところ、20代女性客が3ヶ月で30%増加しました。この「相手の要望の背景を理解し、適切な表現方法を選ぶ力」は、Web制作でクライアントの想いを形にする場面で活きると考えています。
現在は職業訓練校でHTML・CSS・JavaScript・Photoshopの基礎を6ヶ月学習し、個人サイトを制作しました(URL: ○○)。入社後は、クライアントの事業成果に貢献するWeb制作を目指します。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「デザインが好き」という感情を、「若い女性客を増やしたい→ラテアート+店内写真投稿→20代女性客30%増」という具体的なプロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「センスとやる気」という抽象表現を、「要望の背景を理解し、適切な表現方法を選ぶ力」という再現可能な能力に変えました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「これから勉強」を、「職業訓練6ヶ月+個人サイト制作済み」という具体的な準備に変えました。
Case 9: 事務職 → 医療・福祉業界(介護施設の事務)
【添削前】
一般企業で事務をしてきました。もっと社会貢献を実感できる仕事がしたいと思いました。
事務の経験はあるので、すぐに役立てると思います。医療や介護の知識はありませんが、事務処理には自信があります。
現場の方々をサポートしたいです。
【添削後】
一般企業の事務として数字と向き合う中で、祖父の介護経験を通じて「人の生活を直接支える仕事」への思いが強まり、福祉業界で専門性を活かしたいと考えました。
私の強みは、多部門と調整し、業務を円滑に進める力です。前職で、営業・製造・物流の3部門間で納期調整が必要な案件があった際、各部門の状況をヒアリングし、「製造を2日前倒し、物流を特急便に変更」という調整案を提示しました。全部門が納得する形で納期を守れました。この「関係者の状況を理解し、全体最適の調整をする力」は、介護施設で医療機関・行政・家族との連携が必要な場面で活きると考えています。
現在は介護事務の基礎講座を受講中で、介護保険制度や介護報酬の知識を学習しています。入社後は介護報酬請求業務を早期習得し、現場スタッフが利用者様に集中できる環境を作りたいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「事務処理には自信がある」という曖昧な表現を、「3部門の状況ヒアリング→調整案提示→納期達成」という具体的なプロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「事務経験がある」という過去実績を、「関係者の状況を理解し、全体最適の調整をする力」という未経験業界でも再現できる能力に変えました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「知識はないが自信がある」を、「介護事務講座受講中」という具体的な学習行動に変えました。
Case 10: メーカー営業 → EC業界(EC運営)
【添削前】
メーカーで法人営業をしてきました。BtoCの方が面白そうだと思い、EC業界を志望しました。
営業経験があるので、商品の魅力を伝えることはできると思います。EC運営は未経験ですが、すぐに覚えられると思います。
売上を伸ばせるよう頑張ります。
【添削後】
法人営業として、BtoB商材を既存顧客に提案する中で、「もっと幅広い顧客に、ダイレクトに商品価値を届けたい」と考え、D2C型のEC事業に興味を持ちました。
私の強みは、数値目標から逆算して行動計画を立てる力です。営業時代、四半期目標500万円に対し、月初時点で達成率が60%だった際、「残り2ヶ月で200万円必要→既存顧客10社に追加提案→1社平均20万円の受注が必要」と逆算し、優先度の高い顧客リストを作成しました。計画通りに行動した結果、目標を110%で達成しました。この「目標から逆算して行動する力」は、EC運営で月次売上目標に対し、「新規獲得数・CVR・客単価」をどう改善すべきか逆算して施策を打つ場面で活きると考えています。
現在はEC業界の基礎知識(CVR、CPA、LTV等)を書籍で学習中です。入社後はサイト分析・広告運用・CRM施策を早期習得し、売上とリピート率の両面で貢献したいです。
【添削のポイント】
- インサイト2(行動の具体性): 「営業経験がある」という曖昧な表現を、「達成率60%→200万円必要→顧客10社に追加提案→目標110%達成」という具体的なプロセスに変えました。
- インサイト1(再現できる行動特性): 「商品の魅力を伝える力」ではなく、「数値目標から逆算して行動計画を立てる力」という未経験業界でも再現できる能力を明示しました。
- インサイト3(自分の工夫が見える): 「すぐ覚えられる」という楽観を、「EC指標の学習中」という具体的な準備姿勢に変えました。
差をつけるために、追加質問されそうなこともセットで考える
自己PRを書いたら、それで終わりではありません。面接では、自己PRの内容を深掘りされることがほとんどです。
ここでは、自己PRで話した内容に対して、よく聞かれる追加質問と、その回答準備のポイントを解説します。
追加質問1:「その経験、うちの仕事でどう活かせますか?」
自己PRで前職の経験を話すと、必ずと言っていいほど聞かれるのが「それ、うちでどう活きるの?」という質問です。
回答のポイント
- 応募企業の事業内容や課題を事前に調べておく
- 前職の経験と、応募企業の業務を具体的に結びつける
- 「○○という場面で、△△のように活きると考えています」と明確に答える
回答例
> 「前職の販売業務では、お客様の表情や言葉の裏にある本音を汲み取ることを意識してきました。御社の営業職では、顧客の表面的な要望だけでなく、その背景にある業務課題を引き出す場面で、この観察力とヒアリング力が活きると考えています」
追加質問2:「具体的にどんな工夫をしましたか?」
自己PRで「工夫しました」「改善しました」と話すと、「具体的には?」と深掘りされます。
回答のポイント
- 「何を」「どう」工夫したか、具体的に説明できるようにしておく
- 数字や事実で裏付けられるとより良い
- 「なぜその工夫を選んだか」という思考プロセスも説明する
回答例
> 「SNS投稿の反応が悪かったとき、投稿時間・画像・文章の3要素を1つずつ変えて効果測定を行いました。具体的には、まず投稿時間を朝・昼・夜の3パターンで試し、次に画像を商品単体と使用シーンで比較し、最後に文章の長さを変えて反応を見ました。その結果、『夜の投稿×使用シーンの画像×短文』の組み合わせが最もエンゲージメント率が高いことが分かりました」
追加質問3:「失敗したとき、どう対処しましたか?」
未経験者の場合、「失敗から学べる人か」「素直に改善できる人か」を見るために、失敗経験を聞かれることがあります。
回答のポイント
- 失敗を隠さず、素直に話す
- ただし、失敗だけでなく「どう立て直したか」まで必ずセットで話す
- 「この失敗から、こう成長した」という学びを明確にする
回答例
> 「営業時代、お客様に商品を強く勧めすぎて、逆に信頼を失ったことがあります。その後、先輩にアドバイスを求め、『まずお客様の話を最後まで聞く』『提案は1つに絞る』という姿勢に変えたところ、顧客満足度が向上しました。この経験から、相手のペースを尊重する大切さを学びました」
人事面接と現場面接で聞かれ方が違う
前述の通り、人事担当者と現場マネージャーでは評価の視点が違います。そのため、追加質問の角度も変わります。
人事面接で聞かれやすい質問
- 「なぜこの業界・職種を選んだのですか?」(志望動機・定着性を確認)
- 「入社後、どう成長したいですか?」(学習意欲を確認)
- 「前職を辞めた理由は?」(ネガティブな理由でないか確認)
現場面接で聞かれやすい質問
- 「この業務、具体的にどうやりますか?」(実務での動き方を確認)
- 「うちの仕事、理解してますか?」(業務理解度を確認)
- 「入社後、どのくらいで独り立ちできそうですか?」(即戦力化の速度を確認)
対策のポイント
- 人事面接では、「成長意欲」「学習姿勢」「志望動機」を丁寧に説明
- 現場面接では、「具体的な業務」「再現できる行動特性」を明確に説明
- どちらにも共通して、「指示待ちにならない姿勢」を示す
Q&A:未経験者の自己PRでよくある疑問
ここでは、未経験者が自己PRを作る際によく抱く疑問に答えます。
Q1. 前職の実績が少ない場合、何をアピールすればいい?
A. 実績の大きさより、「自分で考えて動いた小さな経験」を具体的に語りましょう。
面接官が見ているのは、実績の規模ではなく、「この人が入社したら、どう考えて、どう動くか」です。
たとえば、「売上1億円達成」のような大きな実績がなくても、次のような小さな経験でも十分アピールになります。
例
- 「店舗で在庫の置き場所を工夫して、商品を探す時間を10分→5分に短縮した」
- 「お客様からのクレームに対し、原因を分析して再発防止策を提案した」
- 「業務マニュアルが古かったので、自分で更新して新人の教育時間を短縮した」
大切なのは、「自分で課題を見つけ、自分で考えて動いた」というプロセスが見えることです。
Q2. 応募職種と前職の業務がまったく違う場合は?
A. 専門スキルではなく、「再現できる行動特性」を強調しましょう。
職種が変わっても、「考え方」や「動き方」は変わりません。次のような行動特性は、どの職種でも活きます。
再現できる行動特性の例
- 課題を見つけて改善する力
- 粘り強く取り組む姿勢
- 相手の話を引き出すヒアリング力
- 優先順位をつけて業務を進める力
- 失敗を素直に受け止めて改善する姿勢
自己PRでは、前職での具体的なエピソードを話しつつ、「この行動特性は、御社の○○業務でも活きる」と結びつけることが重要です。
Q3. 自己PRで失敗やミスを話すのは本当に大丈夫?
A. 失敗を隠さず、「どう立て直したか」まで話せば、むしろプラス評価になります。
面接官が見ているのは、「失敗しない完璧な人」ではなく、「失敗から学べる人」「素直に改善できる人」です。
ただし、失敗だけを話すのはNG。必ず「どう立て直したか」「何を学んだか」まで セットで話しましょう。
NGな話し方
> 「営業で目標を達成できず、上司に怒られました。自分には営業は向いていないと思いました」
OKな話し方
> 「営業で目標を達成できなかった時期がありました。原因を分析すると、既存顧客へのフォローが不足していることが判明しました。その後、月1回の定期訪問を徹底したところ、リピート率が向上し、目標を達成できました。この経験から、PDCAを回す大切さを学びました」
失敗を素直に話せる人は、「素直に学べる人」として評価されます。
Q4. 「成長したい」「勉強したい」はNGなの?
A. それだけだとNG。「何を学び、どう貢献するか」まで説明すればOKです。
「成長したい」「勉強したい」という言葉は、自分視点です。面接官が知りたいのは、「あなたが成長することで、うちにどんなメリットがあるか」です。
NGな言い方
> 「御社で勉強して、スキルを身につけたいです」
OKな言い方
> 「入社後は、まず基本的な業務フローを3ヶ月で習得し、半年後には独り立ちできるよう学習します。その後は、前職での改善経験を活かして、業務効率化の提案もしていきたいです」
「学びたい」ではなく、「学んで、こう貢献する」まで説明することが大切です。
Q5. 自己PRと志望動機の内容が重複してもいい?
A. 重複してもOKですが、強調するポイントを変えましょう。
自己PRと志望動機は、密接に関連しています。多少重複しても問題ありませんが、次のように使い分けるとスッキリします。
自己PR
- 自分の強みや経験を中心に話す
- 「私はこんな人間です」「こんな経験があります」を伝える
志望動機
- 応募企業への関心や貢献意欲を中心に話す
- 「なぜ御社を選んだか」「御社でどう貢献したいか」を伝える
例:自己PRと志望動機の使い分け
- 自己PR: 「前職の販売業務で、顧客の課題を引き出すヒアリング力を磨きました」
- 志望動機: 「その力を活かして、御社の営業職で顧客の業務課題を発見し、ソリューションを提案したいです」
自己PRで「何ができるか」を示し、志望動機で「それをどう活かしたいか」を説明する、という流れを意識しましょう。
まとめ:未経験転職で通る自己PRを作るために
ここまで、面接官20人のインタビュー結果をもとに、未経験転職で通る自己PRのポイントを解説してきました。
最後に、今日の要点を3つにまとめます。
要点①:未経験でも通る自己PRは「実績の大きさ」より「行動の具体性」が鍵
面接官が見ているのは、「売上◯億円」のような大きな実績ではなく、「どう考え、どう動き、どう改善したか」という行動プロセスです。
小さくても、「自分で考えて動いた経験」を具体的に語ることが、未経験でも評価される自己PRの第一歩です。
要点②:面接官が見ているのは「貢献イメージ」「再現できる行動特性」「自分で考えて動いた経験」
採用された自己PRには、次の3つの要素が共通していました。
1. 貢献イメージ:企業の課題を踏まえ、自分がどう役立つかを具体的に提示できている
2. 再現できる行動特性:職種が変わっても活きる「考え方」や「動き方」を示せている
3. 自分で考えて動いた経験:指示待ちにならず、自走できる姿勢が見える
自分の自己PRに、これらの要素が入っているか確認してみてください。
要点③:人事と現場で評価ポイントが違うため、両方に響く自己PRを準備する
人事担当者は「ポテンシャル」「学習意欲」を重視し、現場マネージャーは「具体的な行動」「再現性」を重視します。
両方に響く自己PRを作るには、次のポイントを盛り込みましょう。
- 人事向け:失敗から学んだ経験、継続的な学習姿勢を示す
- 現場向け:具体的な行動プロセス、再現できる行動特性を示す
次のアクション:あなたがやること
記事を読んだら、次の3つを実践してみてください。
アクション①:自分の過去経験を「行動プロセス」の視点で振り返る
「何を達成したか」ではなく、「どう考え、どう動いたか」を書き出してみましょう。小さな経験でもOKです。
アクション②:応募企業の課題を調べ、自分の経験をどう活かせるか考える
応募企業のWebサイトやニュース、求人票を読み込み、「この企業が求めているのは何か」を理解しましょう。その上で、自分の経験がどう活きるかを考えます。
アクション③:添削例を参考に、自己PRの下書きを1つ作ってみる
この記事の例文を参考に、まずは1つ、自己PRの下書きを作ってみましょう。完璧である必要はありません。まずは書いてみることが大切です。
未経験転職は、決して簡単ではありません。でも、「実績の大きさ」ではなく「行動の具体性」を示すことで、面接官に「この人なら現場で使えそう」と思ってもらえます。
この記事が、あなたの転職活動の一助となれば幸いです。
20代キャリアの実体験ノート 