こんな悩み、ありませんか?
- 「”未経験ではありますが”を志望動機で書くと、実際は減点になるのでは?」
- 「面接で深掘りされたとき、浅い志望動機だとすぐバレそうで怖い」
- 「未経験を面接する面接官のリアルの考え方、通過・不通過のラインが知りたい」
未経験での転職活動において、志望動機は最大の難関です。経験がないからこそ、「何を書けば説得力が出るのか」が分からず、手が止まってしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。
実は、未経験者の志望動機で落とされる理由の多くは「経験がないこと」ではありません。「未経験という事実を、どう埋めるつもりなのか」が見えないことが問題なのです。
この記事では、未経験採用の面接経験がある面接官20人への実際にインタビュー結果をもとに、以下の3つをお伝えします。
この記事で得られること
- 面接官が「通す/落とす」を決める志望動機の評価軸が分かる
- 「未経験ではありますが」をマイナスにしない言い換えと、例文10選が手に入る
- 追加質問まで含めて、志望動機を”面接で崩れない形”にできる
読み終わったら、自分の過去経験・志望企業の魅力・学習計画を当てはめて、すぐに1本の志望動機を完成させられる状態を目指します。
この記事の根拠
本記事は、未経験採用の面接経験がある面接官20人(人事担当者・現場担当者を含む)へのインタビュー調査に基づいています。「志望動機で採用を決めたポイント」「不採用にしたポイント」をヒアリングし、その傾向を可視化しました。
目次
面接官20人に聞いた、未経験で「通る志望動機」「落ちる志望動機」
では、実際にインタビューの結果を見ていきましょう。
調査概要
- 調査方法: 面接官20人へのインタビュー
- 対象: 未経験採用の面接経験がある人(人事担当者・現場担当者を含む)
- 設問: 志望動機で「採用の決め手になったポイント」「不採用にしたポイント」
設問1
その中で、未経験(異業界・異職種)からの候補者を実際に採用したことがありますか?
採用したことがある場合、以下のうち該当する候補者の出身業界・職種をすべて選択してください。(複数選択可)
A. 新卒・第二新卒(職務経験ほぼなし)
B. 同業界・同職種
C. 同業界・異職種
D. 異業界・同職種
E. 異業界・異職種
F. 文系からIT/エンジニア
G. エンジニアからビジネス職(営業・企画・マーケ等)
H. 接客・販売・サービス業
I. 事務・バックオフィス
J. 公務員・団体職員
K. その他(自由記述)
設問2
採用した未経験候補者は、どのような志望動機を話したため「この人なら採用してもいい」と感じましたか?
(複数選択可)
A. なぜこの会社・この仕事なのかを、自身の過去経験と結びつけて説明できていた
B. 仕事の大変な点や地味な業務も理解したうえで、それでもやりたい理由を語っていた
C. 未経験である前提に立ち、入社後の学習や立ち上がりのイメージが具体だった
D. 他社比較ではなく、「この環境でなければならない理由」が明確だった
E. 前職の不満ではなく、将来どうなりたいかを軸に話していた
F. 会話全体を通じて、「簡単には辞めなさそうだ」と感じられた
設問3
逆に、不採用と判断した未経験候補者は、どのような志望動機を話したため「採れない」と感じましたか?
(複数選択可)
A. 成長したい・挑戦したいなど、どこでも通じる話で終わっていた
B. 仕事内容よりも、待遇や働きやすさの話が中心だった
C. なぜこの業界・この会社なのかを深掘りすると話が崩れた
D. 現職・前職への不満が動機の中心になっていた
E. 未経験なのに、入社後すぐ評価される前提で話していた
F. 会話全体から、短期離職のリスクを感じた
インタビューで分かったのは、
未経験採用において、面接官が志望動機で見ているのは「未経験OKかどうか」ではありません。
求めているのは、「納得できる理由(なぜこの仕事/会社なのか)+立ち上がりの現実感(どう貢献するつもりか)」です。
【採用の決め手】TOP5
1位:仕事の大変さ・地味さも理解した上で、それでもやりたい理由がある(10票)
憧れや華やかなイメージだけではなく、「この仕事の現実」を理解しているかが重要です。面接官は「入社後、理想と現実のギャップで辞めないか」を見ています。
2位:未経験前提で、入社後の学習・立ち上がりが具体的(8票)
「教えてください」という受け身の姿勢ではなく、「自分でこう学びます」という自走力が見えるかどうか。具体的な学習計画(資格取得・書籍・OJT計画など)があると評価されます。
3位:他社比較ではなく、この環境でなければならない理由がある(8票)
給与や休日などの条件面ではなく、その会社の「独自の強み・文化・顧客・事業内容」に惹かれていることが伝わるか。「どこでも通じる志望動機」は刺さりません。
4位:不満ではなく、将来どうなりたいかを軸に話している(8票)
前職への不満が転職理由の中心になっていると、「逃げの転職」に見えます。「将来こうなりたい」という攻めの姿勢が評価されます。
5位:過去経験と、この仕事・会社を結びつけて説明できる(6票)
まったく違う業界・職種からの転職でも、ポータブルスキル(対人折衝力・管理能力・企画力など)で接点を作れるかがポイントです。
【不採用の理由】ワースト5
1位:待遇・働きやすさが志望理由の中心(10票)
「残業が少ない」「給与が良い」だけを強調すると、「もっと条件の良い会社があれば辞めるのでは?」と思われます。待遇は大切ですが、それ「だけ」では不十分です。
2位:「なぜこの業界/会社か」を深掘りすると話が崩れる(6票)
ネットで拾ったような借り物の言葉で書いていると、面接で突っ込まれた瞬間に答えられなくなります。自分の言葉で、調べた事実を語れることが重要です。
3位:現職・前職への不満が動機の中心(6票)
「人間関係が悪かった」「ノルマがきつかった」という他責的な理由が中心だと、「入社後も不満を持ちそう」と警戒されます。
4位:「成長したい」「挑戦したい」など、抽象的(4票)
どこの会社にも通用する一般論では、「この会社である理由」が見えません。具体性が必要です。
5位:未経験なのに、入社後すぐ評価される前提で話す(4票)
謙虚さがなく、「未経験でもすぐできる」という根拠のない自信は逆効果。現実の壁にぶつかって折れそうな印象を与えます。
ここからは、インタビュー結果から見えてきた、重要なポイントを4つにまとめます。
これらを理解すれば、未経験でも「通る志望動機」の構造が見えてきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【インサイト1】「未経験ではありますが」を使った志望動機、OKかNGか
正直、僕もこれについては、大丈夫だとは断言できないところでした。
しかし、今回実際にリアルに他の20名の面接官にインタビューした結果から話すと、「未経験ではありますが」というフレーズ自体はNGではないことは確実に言えます。
重要なのは、未経験から「キャッチアップする意欲」「キャッチアップするための具体的なアクションを既に取っている」ということみせることです。
- NG例: 「未経験ではありますが、一生懸命頑張ります」(精神論のみ)
- OK例: 「未経験ではありますが、前職の〇〇経験を活かし、△ヶ月でキャッチアップする計画を立てています」(根拠+宣言)
【インサイト2】現場担当者と人事担当者の視点の違い
ここは自分にとっては、意外で面白いところです。
面接官には「人事」と「現場」の2つの立場があり、それぞれ見るポイントが微妙に異なっています。
ですので、人事と現場の面接官を分けて、答え方を考えておいた方が、通過の確率が上がることが言えるでしょう。
| 視点 | 人事担当者 | 現場担当者 |
|---|---|---|
| 重視する点 | リスク管理(すぐ辞めないか)、適性 | 一緒に働けるか、戦力になるまでのコスト |
| 志望動機で見るポイント | 一貫性、他責の有無、条件だけで来てないか | 立ち上がりの現実感、自走できそうか |
【インサイト3】通る志望動機の4パターン
通過する志望動機は、一つのパターンしかないではありません。複数のパターンの存在します。
採用の決め手となる要素を組み合わせることで、通りやすい志望動機のパターンを整理してみましょう。
パターン1:過去経験→職務接続型
- 前職の経験を、応募職種の業務に結びつける
- 必要素材:過去の具体的なエピソード、ポータブルスキルの言語化
パターン2:現実理解→覚悟・継続型
- 仕事の大変さを理解した上で、それでもやりたい理由を語る
- 必要素材:業界・職種の現実調査(求人票、OB訪問、業界記事など)
パターン3:未経験前提→立ち上がり設計型
- 入社後の学習計画・行動計画を具体的に示す
- 必要素材:資格取得計画、学習書籍、OJT想定など
パターン4:会社固有→選択理由明確型
- その会社の独自性(事業・顧客・文化)への共感を語る
- 必要素材:企業研究(競合との違い、独自の強み)
【インサイト4】未経験者の思い込みと、面接官の本音
ここは割と、未経験で転職していた自分には刺さったところでした。自分が確かにそういった思い込みがあったな!と
皆さんも、ぜひ面接官のリアルの声を通じて、思い込みをなしておいた方が、面接準備にプラスになるでしょう。
| 未経験者の思い込み | 面接官の本音 |
|---|---|
| 「未経験だから低姿勢が正解」 | 「受け身は不安。学びつつ貢献する姿勢が見たい」 |
| 「熱意を言えば通る」 | 「熱意は前提。根拠(なぜ/どうする)がないと弱い」 |
| 「待遇を正直に書いた方が誠実」 | 「待遇”だけ”は短期離職を想像させる」 |
| 「未経験は触れない方がいい」 | 「触れてOK。むしろ立ち上がり具体策が評価される」 |
「未経験ではありますが」でも通過する志望動機、例文集10選
では、ここからは、インタビューで分かった「採用の決め手」を活用して、実際に使える例文を「Before/After」形式で紹介します。
よくあるNG例文(添削前)と、面接官が評価するポイントを反映した改善例文(添削後)を比較し、どこをどう直せば通過ラインに乗るかを具体的に解説します。
【職種未経験の場合】(6選)
Case 1: 営業職 → 営業事務
【添削前】
営業として外回りをしてきましたが、体力的な面も考え、内勤の営業事務に転職したいと思いました。営業の経験があるので、営業担当者の気持ちが分かり、サポートできると思います。
貴社は福利厚生がしっかりしており、長く働ける環境だと感じました。事務作業は未経験ですが、ExcelやWordは基本的な操作はできます。
丁寧に仕事を覚えて、営業の皆さんをしっかりサポートしたいと思います。よろしくお願いいたします。
【添削後】
営業として顧客対応を行う中で、受発注業務や見積書作成などの事務処理にも携わり、「営業が本来の提案活動に集中できる環境を作る」営業事務の重要性を実感して志望しました。
特に貴社が扱う天然素材を用いたオリジナル小物は、営業時代に培った「季節や素材に関する知識」を活かせる点に魅力を感じています。
営業事務としては未経験ではありますが、営業で培った「顧客とのコミュニケーション力」と「納期を逆算した業務管理能力」は、取引先対応や受発注管理で活かせると考えています。現在はExcelのVLOOKUP関数やピボットテーブルを独学で学習しており、入社後は正確な事務処理で営業部門の生産性向上に貢献したいです。
【添削のポイント】
- 採用の決め手5位(過去経験の接続): 「営業の気持ちが分かる」という曖昧な共感を、「受発注業務の経験」という具体的なスキルに変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「福利厚生」という待遇面への言及を、「天然素材の小物」という商材特性への理解に変えました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「基本操作はできる」を、「VLOOKUP等を学習中」という具体的なスキルレベルに引き上げました。
Case 2: 販売・接客業 → 営業職(IT業界)
【添削前】
携帯ショップで接客をしてきましたが、もっと大きな金額の商談に挑戦したいと思い、法人営業を志望しました。お客様と話すことは得意ですし、目標達成に向けて頑張ることが好きです。
IT業界は成長していると聞き、将来性があると思いました。貴社は業績も良く、働きやすそうな雰囲気を感じました。
法人営業は未経験ですが、接客で鍛えた明るさとコミュニケーション力を武器に、たくさん契約を取りたいと思います。
【添削後】
携帯ショップでの個人営業において、お客様の潜在ニーズ(料金削減、業務効率化)をヒアリングし最適なプランを提案する中で、より大きな課題解決ができる法人営業に挑戦したいと考えました。
貴社のSaaS製品は、中小企業の業務効率化という社会的な課題を解決しており、その一翼を担えることに強いやりがいを感じています。
法人営業は未経験ではありますが、個人営業で培った「ヒアリング力」と「月次目標へのコミット経験」は活かせると考えています。現在はSaaSビジネスの基礎知識(ARR、チャーンレート等)を書籍で学習中です。入社後は製品知識を早期習得し、The Model型の営業プロセスの中でアポイント獲得と商談化率の向上に貢献したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手1位(現実理解): 「大きな金額」という自己成長欲求を、「大きな課題解決」という顧客価値の視点に転換しました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「業績が良い/働きやすそう」という印象論を、「SaaSによる社会課題解決」という事業理解に深めました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「明るさで頑張る」を、「SaaS指標の学習」という具体的な準備行動に変えました。
Case 3: 小売販売職 → ITエンジニア
【添削前】
現在は販売の仕事をしていますが、手に職をつけたいと思い、ITエンジニアを志望しました。プログラミングには興味があり、将来性のある仕事だと思います。
貴社はIT業界の中でも安定しており、研修制度が充実していると聞きました。未経験OKの求人だったので応募しました。
プログラミングは独学で少し勉強していますが、実務経験はありません。一生懸命勉強して、早く一人前のエンジニアになりたいです。
【添削後】
販売業務の中で在庫管理システムや顧客管理ツールを日常的に使用し、「このシステムがどう作られているのか」に興味を持ったことがきっかけで、プログラミング学習を開始しました。
特に貴社が「未経験育成に注力し、3ヶ月の研修後に実プロジェクトへアサインする」体制に、確実なスキル習得の環境を感じ志望しました。
ITエンジニアとしては未経験ではありますが、現在Progateでの学習を終え、Udemyで簡単なWebアプリケーション(ToDoリスト)をReactとNode.jsで開発済みです。販売業務で培った「顧客目線(ユーザー視点)」を持ちながら、入社後は技術力を磨き、使いやすいシステム開発に貢献したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手5位(過去経験の接続): 「手に職をつけたい」という漠然とした動機を、「業務システムへの興味」という具体的なきっかけに変えました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「少し勉強している」を、「Progate完了+簡単なアプリ開発済み」という具体的な実績に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「研修充実/未経験OK」という制度への依存を、「3ヶ月研修後のアサイン体制」という具体的な育成フローへの理解に深めました。
Case 4: EC販売職 → Webデザイナー
【添削前】
普段からSNSやWebサイトを見るのが好きで、自分でもデザインの仕事がしたいと思いました。クリエイティブな仕事に憧れがあります。
貴社の制作実績を拝見し、おしゃれなデザインが多くて素敵だと思いました。Webデザイナーは未経験ですが、センスには自信があります。
PhotoshopやIllustratorは使ったことがありませんが、これから勉強します。デザインが好きという気持ちは誰にも負けません。
【添削後】
前職の販売業務で自社ECサイトの更新に関わる中で、「デザインの良し悪しで売上が変わる」実感を得て、より専門的にWebデザインを学びたいと考え志望しました。
貴社の制作実績の中でも、特に地方の中小企業向けサイトで「シンプルで更新しやすいデザイン」を重視している点に、顧客の事業成果を考える姿勢を感じています。
Webデザイナーとしては未経験ではありますが、職業訓練校でPhotoshop・Illustrator・HTMLとCSSの基礎を3ヶ月学習し、ポートフォリオサイトを自作しました(URL: ○○)。販売経験で培った「顧客視点」を活かし、見た目の美しさだけでなく「使いやすさ・伝わりやすさ」を重視したデザインを提供したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手1位(現実理解): 「おしゃれ/クリエイティブへの憧れ」を、「デザインが売上に影響する」というビジネス視点に転換しました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「これから勉強します」を、「職業訓練校で3ヶ月学習済み+ポートフォリオあり」という具体的な実績に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「おしゃれ」という感想を、「更新しやすいデザイン重視」という制作方針への理解に深めました。
Case 5: 販売職 → 介護職
【添削前】
人の役に立つ仕事がしたいと思い、介護職を志望しました。高齢化社会で需要がある仕事ですし、資格がなくても始められると聞きました。
貴施設は家から近く、働きやすい環境だと思いました。体力には自信がありますし、お年寄りと話すのは好きです。
介護の経験はありませんが、優しく丁寧に接することを心がけます。しっかり教えていただければ頑張れると思います。
【添削後】
祖母の介護を家族で行う中で、専門知識を持つヘルパーさんの介助により祖母の表情が明るくなる様子を目の当たりにし、「専門技術で人の尊厳を守る」介護職に強く惹かれ志望しました。
貴施設が掲げる「その人らしい生活を支える」という理念と、職員の意見を尊重する風土に、長く働ける環境を感じています。
介護職は未経験ではありますが、現在介護職員初任者研修を受講中(来月修了予定)で、基本的な介助技術と医療知識を学習しています。前職の販売業務で培った「相手の気持ちを汲み取る力」を活かし、利用者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手1位(現実理解): 「需要がある/資格不要」という条件面の動機を、「専門技術で尊厳を守る」という職業的な使命感に変えました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「教えてもらえれば」という受け身を、「初任者研修受講中(修了予定明記)」という自走姿勢に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「家から近い」という立地条件を、「理念への共感+風土への魅力」に変えました。
Case 6: 小売店舗スタッフ → Webマーケティング
【添削前】
SNSが好きで、よくInstagramやTwitterを見ています。マーケティングの仕事は面白そうだと思い、志望しました。
貴社のSNSアカウントもフォローしていて、投稿が面白いと思います。Webマーケティングは未経験ですが、SNSは毎日使っているので抵抗はありません。
トレンドに敏感なので、バズる投稿を作れると思います。頑張ります。
【添削後】
前職の小売店舗で、SNS投稿を担当し「どんな投稿が来店に繋がるか」を試行錯誤する中で、数値に基づくマーケティングの重要性を実感し、より専門的に学びたいと考え志望しました。
貴社が「広告運用だけでなく、LPO・CRMまで一気通貫で支援する」点に、顧客の事業成果に深くコミットする姿勢を感じています。
Webマーケティングは未経験ではありますが、個人でInstagramアカウントを運用し、3ヶ月で1,000フォロワーを獲得した経験があります。またGoogleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)を取得済みです。現在はマーケティング書籍で「CVR」「CPA」などの指標を学習中で、入社後は数値分析力を磨き、ROI最大化に貢献したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手5位(過去経験の接続): 「SNSが好き」という趣味を、「店舗SNS担当での試行錯誤」という実務経験に変えました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「毎日使っている」を、「個人運用実績(具体数値)+GAIQ取得済み」という証明可能な実績に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「投稿が面白い」という消費者目線を、「LPO・CRMまで一気通貫支援」という事業モデルへの理解に深めました。
【業界未経験の場合】(4選)
Case 7: 販売業 → IT業界の営業
【添削前】
アパレル販売を5年やってきましたが、IT業界の方が将来性があると思い転職を決めました。営業経験はあるので、商材が変わっても大丈夫だと思います。
貴社はIT業界の中でも有名で、給与水準も高いと聞きました。安定して働けそうです。
IT知識はありませんが、営業力でカバーできると思います。お客様との関係構築には自信があります。
【添削後】
アパレル販売において、店舗の在庫管理システムやPOSシステムを日常的に使用する中で、「ITが現場の業務効率を大きく変える」実感を持ち、IT業界で中小企業のDX推進を支援したいと考え志望しました。
特に貴社のクラウドサービスが、IT投資余力の少ない中小企業でも導入しやすい価格帯と手厚いサポート体制を提供している点に、社会的意義を感じています。
IT業界は未経験ではありますが、販売経験で培った「相手の課題を引き出すヒアリング力」と「信頼関係構築力」は活かせると確信しています。現在はITパスポートを取得し、クラウド・SaaSの基礎知識を学習中です。入社後は製品知識を早期習得し、顧客のDXパートナーとして貢献したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手1位(現実理解): 「将来性/給与」という自己都合を、「ITによる業務効率化の実感」という原体験に基づかせました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「営業力でカバー」を、「ITパスポート取得済み」という具体的な業界知識習得に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「有名/給与高い」というブランド志向を、「中小企業向けの価格帯とサポート体制」という事業特性への理解に深めました。
Case 8: 接客業 → Web制作会社
【添削前】
カフェで接客をしてきましたが、もっとクリエイティブな仕事がしたいと思い、Web業界を志望しました。デザインやWebサイトを見ることが好きです。
貴社の制作実績がとてもおしゃれで、こんなサイトを作りたいと思いました。Web業界は未経験ですが、センスとやる気には自信があります。
まだスキルはありませんが、これから勉強して追いつきます。よろしくお願いします。
【添削後】
カフェのスタッフとして、店舗のInstagram運用や簡易的なメニュー画像の編集に携わる中で、「デザインやWebで情報を伝える」仕事に面白さを感じ、より専門的に学びたいと考え志望しました。
貴社が制作する中小企業向けサイトは、デザイン性だけでなく「更新のしやすさ・運用のしやすさ」まで考慮されている点に、顧客の事業成果を重視する姿勢を感じています。
Web制作は未経験ではありますが、職業訓練校でHTML・CSS・JavaScript・Photoshopの基礎を6ヶ月学習し、個人サイトを制作しました(URL: ○○)。接客業で培った「相手の要望を汲み取る力」を活かし、クライアントの想いを形にするディレクション補助からスタートし、将来的にはコーディングまで担える人材を目指します。
【添削のポイント】
- 採用の決め手5位(過去経験の接続): 「クリエイティブな仕事がしたい」という憧れを、「Instagram運用・画像編集の経験」という具体的な接点に変えました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「これから勉強」を、「職業訓練6ヶ月修了+個人サイト制作済み」という実績に変えました。
- 採用の決め手4位(将来像の明確さ): 単なる「おしゃれなサイトを作りたい」から、「ディレクション補助→コーディング」という段階的なキャリアパスを示しました。
Case 9: 事務職 → 医療・福祉業界(介護施設の事務)
【添削前】
一般企業で事務をしてきましたが、もっと社会貢献を実感できる仕事がしたいと思い、医療・福祉業界を志望しました。
貴施設は地域で評判が良く、働きやすそうな印象を受けました。事務の経験はあるので、すぐに役立てると思います。
医療や介護の知識はありませんが、事務処理には自信があります。現場の方々をサポートしたいです。
【添削後】
一般企業の事務として数字と向き合う中で、祖父の介護経験を通じて「人の生活を直接支える仕事」への思いが強まり、福祉業界で専門性を活かしたいと考え志望しました。
貴施設が「地域包括ケアの拠点」として、医療機関や行政と連携しながら利用者様を支えている点に、社会的意義を感じています。
医療・福祉業界は未経験ではありますが、一般企業での「正確な書類作成」「期限管理」「多部門との調整力」は活かせると確信しています。現在は介護事務の基礎講座を受講中で、介護保険制度や介護報酬の知識を学習しています。入社後は介護報酬請求業務を早期習得し、現場スタッフが利用者様に集中できる環境を作りたいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手1位(現実理解): 「社会貢献したい」という抽象的な動機を、「祖父の介護経験」という具体的な原体験に基づかせました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「知識はないが自信がある」を、「介護事務講座受講中」という具体的な学習行動に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「評判が良い」という曖昧な印象を、「地域包括ケアの拠点」という施設の役割への理解に深めました。
Case 10: メーカー営業 → EC業界(EC運営)
【添削前】
メーカーで法人営業をしてきましたが、BtoCの方が面白そうだと思い、EC業界を志望しました。ネットショッピングはよく利用しますし、身近な業界です。
貴社のECサイトも利用したことがあり、使いやすかったです。営業経験があるので、商品の魅力を伝えることはできると思います。
EC運営は未経験ですが、すぐに覚えられると思います。売上を伸ばせるよう頑張ります。
【添削後】
法人営業として、BtoB商材を既存顧客に提案する中で、「もっと幅広い顧客に、ダイレクトに商品価値を届けたい」と考え、D2C型のEC事業を志望しました。
特に貴社が、単なるモール出店ではなく自社ECサイトで顧客データを蓄積し、リピート施策(CRM)まで一気通貫で行っている点に、顧客との長期的な関係構築の可能性を感じています。
EC運営は未経験ではありますが、営業で培った「数値目標へのコミット力」と「顧客ニーズの分析力」は活かせると考えています。現在はEC業界の基礎知識(CVR、CPA、LTV等)を書籍で学習中です。入社後はサイト分析・広告運用・CRM施策を早期習得し、新規獲得とリピート率向上の両面で貢献したいと考えています。
【添削のポイント】
- 採用の決め手5位(過去経験の接続): 「BtoCが面白そう」という漠然とした興味を、「幅広い顧客に直接届けたい」という営業経験に基づく動機に変えました。
- 採用の決め手3位(会社固有の理由): 「使いやすかった」という消費者目線を、「自社EC×CRM戦略」という事業モデルへの理解に深めました。
- 採用の決め手2位(立ち上がりの具体性): 「すぐ覚えられる」という楽観を、「EC指標の学習中」という具体的な準備姿勢に変えました。
ここでさらに差をつける!面接で崩れない志望動機にする「追加質問」対策
良い志望動機は、書いたものだけではありません。多くの人は、ここで慢心してしまいます。
志望動機を書き終えたら、次は「面接で深掘りされたときに答えられるか」をセットで確認しましょう。
ここでは、実際にCase 2のIT営業の志望動機を例に、面接で追加質問されるとどうなるか見てみましょう。
志望動機(Case 2添削後)の一部
携帯ショップでの個人営業において、お客様の潜在ニーズ(料金削減、業務効率化)をヒアリングし最適なプランを提案する中で、より大きな課題解決ができる法人営業に挑戦したいと考えました。
この志望動機に対して、面接官からこんな質問が飛んでくることが予想されます。
想定質問1: 「個人と法人で営業スタイルは全然違うと思うけど、大丈夫?」
→ 答え方: 「確かに商談規模や意思決定プロセスは異なりますが、”お客様の課題を聞き出して最適な提案をする”という本質は同じだと考えています。現在SaaSビジネスの書籍で法人営業の流れを学習中で、まずは先輩の商談に同席させていただき、質問の仕方や提案の組み立て方を学びたいです」
想定質問2: 「なぜうちの会社なの?他のSaaS企業でもいいんじゃない?」
→ 答え方: 「貴社が中小企業の業務効率化に特化している点です。前職の店舗も小規模事業者で、ITに詳しくないお客様に分かりやすく説明する力が培われました。大企業向けではなく、ITリテラシーが高くない中小企業を支援する貴社の姿勢に共感しています」
このように、志望動機の各要素(過去経験、会社の魅力、学習計画)に対して「なぜ?」「本当に?」と深掘りされることを想定しておくことが大切です。
よくある質問(Q&A)
ここでは、インタビューで明らかになった面接官の評価ポイントに基づいて、未経験転職者からよくある疑問にお答えします。
Q1. 「未経験ではありますが」は書かない方がいい?
A: 書いてもいいが、言い訳(免罪符)にするのはNGです。
インタビューで面接官20人のうち8人が「未経験前提で、入社後の学習・立ち上がりが具体的」を採用の決め手に挙げています。つまり、未経験であることを認めた上で、どう行動するかを具体的に示せば、むしろプラス評価になるのです。
- NG例: 「未経験ではありますが、一生懸命頑張ります」(精神論のみ)
- OK例: 「未経験ではありますが、前職の〇〇経験を活かし、△ヶ月で独り立ちできるよう勉強中です」(根拠+宣言)
面接官の本音: 未経験であること自体は知っている。知りたいのは「それをどう埋めるつもりか(客観視できているか)」だけです。
Q2. 待遇(給与/休み)が本音の理由だが、どう書けばいい?
A: 待遇だけを書くのはNG。「仕事内容」への意欲とセットにしてください。
インタビューでは不採用理由の1位が「待遇・働きやすさが志望理由の中心」(5票)でした。面接官は「もっと条件の良い会社があれば辞めるのでは?」と警戒します。
一方で、採用の決め手1位は「仕事の大変さも理解した上で、それでもやりたい理由がある」(4票)。つまり、待遇は「長く働ける環境」としてポジティブに言い換え、メインは仕事への覚悟を語るべきです。
変換テクニック:
- 「残業が少ない」→「効率的に働き、業務時間内で成果を出すことを重視する御社の文化に共感しました。空いた時間で資格取得にも取り組みたいです」
- 「給与が高い」→「成果が正当に評価される環境で、より高い目標に挑戦したいと考えています」
面接官の視点: 人事担当者は「条件だけで来てないか」を見ており、現場担当者は「自走できそうか」を見ています。待遇だけでなく、仕事への意欲を示すことで両方の視点をクリアできます。
Q3. 例文を使うとバレる?バレないために何を変える?
A: 丸写しはバレます。特に不採用理由2位「深掘りすると話が崩れる」(3票)がこれに該当します。
面接官は「ネットで拾ったような借り物の言葉」を見抜き、面接で突っ込んで確認します。例文を参考にするのは良いですが、必ずオリジナル要素を入れてください。
バレないための改変ポイント:
- 固有名詞を入れる: 「前職の経験」と「志望企業の魅力」の部分に、具体的な数字や名称を入れる。ここだけはオリジナルにするしかない。
- 自分の言葉にする: 普段使わない難しい敬語(例:「焦眉の急」など)は無理に使わず、自分の等身大の言葉(「とても課題だと感じた」など)に直す。
採用される人の特徴: インタビューでは「調べた事実を自分の言葉で語れる」ことが評価されています。企業HPや業界記事で調べた具体的な情報を、自分なりの解釈で語ることが重要です。
Q4. 企業研究はどこまで必要?(最低ラインは?)
A: 最低限、「なぜ競合他社ではなく、うちなのか」に1分で答えられるレベルです。
インタビューでは採用の決め手3位「他社比較ではなく、この環境でなければならない理由がある」(4票)でした。逆に、不採用理由4位は「抽象的(どこの会社でも通じる)」(2票)です。
つまり、「どこでも通じる志望動機」では落ち、「この会社固有の理由」があれば通るということです。
見るべき3点:
- 主力商品/サービス: 何を売っているか(誰に/どんな価値を)。
- ターゲット顧客: 誰がお客様か(法人/個人/属性)。
- 強み/特徴: 同業他社と何が違うか(HPの「強み」「選ばれる理由」ページを見る)。
面接官が評価するポイント: 「貴社の〇〇という独自の取り組み」「競合のA社ではなく貴社を選んだのは△△だから」というように、その会社を選んだ理由が具体的に語れることが重要です。
まとめ:「未経験ではありますが」は武器になる
未経験転職において、「経験がないこと」は不利ではありません。
問題は、「それをどう埋めるつもりなのか」が見えないことです。
面接官20人へのインタビューから見えた採用の決め手TOP5を意識して志望動機を組み立てれば、「未経験ではありますが」は弱みではなく、覚悟と計画を示す武器に変わります。
- 1位:仕事の現実理解: 大変さを理解した上で、それでもやりたい理由を語る
- 2位:立ち上がりの具体性: 入社後の学習・行動計画を具体的に示す
- 3位:会社固有の理由: その会社の独自性(事業・顧客・文化)への共感を語る
- 4位:将来像の明確さ: 不満ではなく、将来どうなりたいかを軸に話す
- 5位:過去経験の接続: 前職の経験を、応募職種に結びつける
まずは例文を参考に、あなた自身の「過去経験」「志望企業の魅力」「学習計画」を当てはめて、1本完成させてみてください。
面接で深掘りされても崩れない志望動機が完成すれば、自信を持って選考に臨めるはずです。
あなたの転職活動が、納得のいく結果になることを心から応援しています。
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