- 特筆するエピソードがないと悩んでいる、どう解決すればよいか
- みんな同じようなエピソード言ってそうで、どうアピールすれば差別化できるか
- 内定取れる人のガクチカの例文を参考してみたい
このような悩みを持つ新卒就活生向けの記事です。
目次
ガクチカと自己PRはどう違うの?例文で解説
「学生時代で一番頑張ったこと(ガクチカ)」と「自己PR」は、高確率でESや面接で聞かれる質問です。
一方で、その違いを明確に分かっていない人も多くて、同じ内容で回答している人も多いのではないでしょうか?
当然、ガクチカと自己PRの違いを理解した方が選考に有利なので、まずは、例文を見せながら、皆さんにその違いを説明していきましょう。
【学生時代で一番力入れたこと】
私が学生時代に力を入れたことは、学内のボランティア活動です。
この活動に参加した理由は、内向的で他人と関わりたくないところを克服したかったからです。私は元々、人前に立つことが苦手で、積極的に他人と関わることを避けていました。しかし、そうした自分を変え、他の人々に貢献することができる人間になりたいと思い、ボランティア活動を始めました。
具体的に行ったことは、地域の清掃活動や、イベントの運営サポートです。最初は何をどうしたら良いのか分からず、ただ与えられた作業をこなすだけでしたが、次第に参加者同士の連携がうまくいかないことに気づき、それを改善するために、役割分担を提案しました。そして、進行役としてメンバーに声をかけて、役割分担しながら活動していき、その結果、他のメンバーからも「ありがとう」「助かった」とかを言われて、他人と協力することの大切さと喜びをそこで初めて覚えて、今も自分の強みの一つとして日々意識して物事に取り組んでいます。
貴社に入社後も、周囲の人々との協力を大切にし、貢献できる仕事をしていきたいと考えています。
【自己PR】
私の強みは、周囲を巻き込んで目標に向かって取り組むことができる点です。
私はもともと人前に立つことや他人との関わりが苦手で、積極的に協力し合うことを避けていました。それを克服するために、大学時代にボランティア活動に参加しました。具体的には、地域の清掃活動やイベント運営でチームの一員として活動しました。最初は黙々と言われたことをやっていただけで、自分から声をかけることもなかったのですが、次第に他のメンバーを巻き込み、役割分担の明確化でイベントの運営を効率化する方法を提案するようになりました。その結果、イベントが成功し、感謝の言葉をいただけるようになりました。
御社の広告営業の仕事は、特に提案コンペにおいて、クライアントや社内各部署含めて、多数の人とコミュニケーションしながら、一つの方向に向かわせることも多いので、そこで、率先する動いて周囲を巻き込む力を活かして、貢献していきたいと思います。
上記の例文に基づいて、会社の視点と自分の視点、二つの角度から、その違いをまとめてみましょう。
会社の視点から見ると、それぞれ質問の目的は下記ように違う
- ガクチカ:物事への取り組み方を確認したい
- 自己PR:会社とマッチしているかどうか確認したい
ガクチカ:物事への取り組み方を確認したい
採用側の企業の意図としては、ガクチカを通じて、学生がどのように仕事に取り組むかを見極めようとしているのです。
例えば、
- 学業での研究テーマに対して根気強く探求した学生であれば、複雑な問題を長期間にわたって分析し、解決策を見出す力があると評価されるだろうという判断になりますし、
- アルバイトで顧客対応を担当し、クレーム対応や新しいサービス提案などを行った学生であれば、問題解決力や顧客ニーズを的確に捉え、改善策を迅速に実行する能力があると評価されるだろうという判断になります。
したがって、学生はガクチカの回答を通じて、企業に自身の仕事への取り組み方をイメージしてもらうことが重要です。
自己PR:会社とマッチしているかどうか確認したい
採用側の企業の意図としては、自己PRを通じて、学生の強みや性格が自社とマッチしているかどうかを見極めたいのです。
いくら優れた能力を持った学生であっても、周囲との相性が悪かったり、能力を発揮する場がなければ、入社後に活躍するのは難しくなり、企業と学生双方にとってメリットがなくなります。
例えば、
- 新たな挑戦が求められるスタートアップ企業においては、計画性を重視する学生が必ずしもフィットしない
- 逆に大手企業はチームワークや協力を重視していて、アグレッシブにスピード優先で動いた方が効率的な学生でしたらうまく適応できない
したがって、学生は自己PRで、自分の強みがどうやって会社とフォットするかをイメージしてもらうことが重要です。
自分の視点から見ると、伝えるポイントを分けましょう。
- ガクチカは自分なりの工夫や試行錯誤を伝えよう
- 自己PRは仕事でも活きそうなエピソードを取り上げてみよう
ガクチカは自分なりの工夫や試行錯誤を伝えよう
会社視点のパートで説明した通りに、採用側は「課題・問題・目標に対してどう取り組んだか」ということを聞いているので、ガクチカで回答する内容としては、自分なりに工夫をしたり、試行錯誤したりしたことが望ましいです。
冒頭の例で言うと、下記のパートに当たります。
具体的に行ったことは、地域の清掃活動や、イベントの運営サポートです。最初は何をどうしたら良いのか分からず、ただ与えられた作業をこなすだけでしたが、次第に参加者同士の連携がうまくいかないことに気づき、それを改善するために、役割分担を提案しました。そして、進行役としてメンバーに声をかけて、役割分担しながら活動していき、その結果、他のメンバーからも「ありがとう」「助かった」とかを言われて、他人と協力することの大切さと喜びをそこで初めて覚えて、今も自分の強みの一つとして日々意識して物事に取り組んでいます。
自己PRは仕事でも活きそうなエピソードを伝えよう
会社視点のパートで説明した通りに、採用側は「能力や性格が自社にマッチしているか」ということを確認したいので、自己PRは仕事の場面で再現できそうな要素を含んだエピソードが望ましいです。
冒頭の例で言うと、下記のように、「志望企業の、実際の仕事場面でも活かせる」というのを面接官にイメージさせられることから逆算して、ガクチカをアピールし方が望ましいです。
具体的には、地域の清掃活動やイベント運営でチームの一員として活動しました。最初は黙々と言われたことをやっていただけで、自分から声をかけることもなかったのですが、次第に他のメンバーを巻き込み、役割分担の明確化でイベントの運営を効率化する方法を提案するようになりました。その結果、イベントが成功し、感謝の言葉をいただけるようになりました。
御社の広告営業の仕事は、特に提案コンペにおいて、クライアントや社内各部署含めて、多数の人とコミュニケーションしながら、一つの方向に向かわせることも多いので、そこで、率先する動いて周囲を巻き込む力を活かして、貢献していきたいと思います。
内定するガクチカの書き方
ポイント① 志望企業がどういった人を求めているか、を確認する
当然ながら、志望企業は「行動力のある学生取りたい」にもかかわらず、「計画性を強調するガクチカ」を延々と話しても、落とされるだけです。
最初で一番重要なのは、企業は「どういう人がほしい」を理解することにあるのです。
正直に、次に紹介する作成ステップなんかは調べればいくらでも出てくる作業的な話で、肝心なのは「企業の欲しい人材を理解して、そこから逆算して、ガクチカの回答を作成することです。
内定する人の企業分析はどう違うのか・どうやったのかは、こちらの記事に詳細にまとめているので、ぜひご参考ください。
【内定する人の企業分析、ココが違う!】新卒必見の企業分析の具体的なやり方と6つのチェックポイントポイント② 3つのステップで差別化のあるガクチカを作ろう
- STEP1 結論から一言
- STEP2 なぜこれをやりたいと思ったのか
- STEP1 具体的に何をやったのか
STEP1 結論から一言
私が学生時代に力を入れたことは、学内のボランティア活動です。(←結論から一言)
この活動に参加した理由は、内向的で他人と関わりたくないところを克服したかったからです。私は元々、人前に立つことが苦手で、積極的に他人と関わることを避けていました。しかし、そうした自分を変え、他の人々に貢献することができる人間になりたいと思い、ボランティア活動を始めました。
具体的に行ったことは、地域の清掃活動や、イベントの運営サポートです。最初は何をどうしたら良いのか分からず、ただ与えられた作業をこなすだけでしたが、次第に参加者同士の連携がうまくいかないことに気づき、それを改善するために、役割分担を提案しました。そして、進行役としてメンバーに声をかけて、役割分担しながら活動していき、その結果、他のメンバーからも「ありがとう」「助かった」とかを言われて、他人と協力することの大切さと喜びをそこで初めて覚えて、今も自分の強みの一つとして日々意識して物事に取り組んでいます。
貴社に入社後も、周囲の人々との協力を大切にし、貢献できる仕事をしていきたいと考えています。
STEP2 なぜこれをやりたいと思ったのか
これはいろいろな回答の切口があります。
- 下記例文のように、弱点を克服するためとか
- 元々すごく興味があり、長い期間をやり続けてすでに成果が出たとか
- 何かの出来事をきっかけで、それをやり始めている段階で、いろんな困難を乗り越えているとか
ただ、いずれにしても、「企業がどういった人材を求めているのか?」をまず分かった上で、ガクチカの詳細を書きましょう。
私が学生時代に力を入れたことは、学内のボランティア活動です。
この活動に参加した理由は、内向的で他人と関わりたくないところを克服したかったからです。私は元々、人前に立つことが苦手で、積極的に他人と関わることを避けていました。しかし、そうした自分を変え、他の人々に貢献することができる人間になりたいと思い、ボランティア活動を始めました。(←なぜこれをやりたいと思ったのか?)
具体的に行ったことは、地域の清掃活動や、イベントの運営サポートです。最初は何をどうしたら良いのか分からず、ただ与えられた作業をこなすだけでしたが、次第に参加者同士の連携がうまくいかないことに気づき、それを改善するために、役割分担を提案しました。そして、進行役としてメンバーに声をかけて、役割分担しながら活動していき、その結果、他のメンバーからも「ありがとう」「助かった」とかを言われて、他人と協力することの大切さと喜びをそこで初めて覚えて、今も自分の強みの一つとして日々意識して物事に取り組んでいます。
貴社に入社後も、周囲の人々との協力を大切にし、貢献できる仕事をしていきたいと考えています。
STEP3 具体的に何をやったのか?
ここで書く内容は、下記の3つのポイントを最低限として抑えておきましょう。
- あなたの役割
- どうな悩み・困難があったのか
- あなたなりにどう動いたのか
私が学生時代に力を入れたことは、学内のボランティア活動です。
この活動に参加した理由は、内向的で他人と関わりたくないところを克服したかったからです。私は元々、人前に立つことが苦手で、積極的に他人と関わることを避けていました。しかし、そうした自分を変え、他の人々に貢献することができる人間になりたいと思い、ボランティア活動を始めました。
具体的に行ったことは、地域の清掃活動や、イベントの運営サポートです。最初は何をどうしたら良いのか分からず、ただ与えられた作業をこなすだけでしたが、次第に参加者同士の連携がうまくいかないことに気づき、それを改善するために、役割分担を提案しました。そして、進行役としてメンバーに声をかけて、役割分担しながら活動していき、その結果、他のメンバーからも「ありがとう」「助かった」とかを言われて、他人と協力することの大切さと喜びをそこで初めて覚えて、今も自分の強みの一つとして日々意識して物事に取り組んでいます。(←具体的に何をやったのか?)
貴社に入社後も、周囲の人々との協力を大切にし、貢献できる仕事をしていきたいと考えています。
ガクチカについてのあるある質問
ガクチカ、自己PR、エピソード被っても大丈夫か?
結論的には、被らないようにするのはお勧めです。
被ったら絶対落とされることはないですが、面接官も多面的にあなたのことを知りたいだし、もし最終的に他の候補者と比較される場合、被ったことだけで落とされてしまうのは非常にもったいないことです。
なので、なるべく被らないようにエピソードを準備しておきましょう。
被ったときどうするか?
万が一、どうしてもエピソード被ったとしても、アピールポイントをずれるようにするのはお勧めです。
たとえば、アルバイトという一つの題材でも、ガクチカの場合はお客様との接客やチームメンバーとの協力について書きます。
一方で、自己PRの場合は、アルバイトをよりうまくできるように、自分のスキルを高めるために独自に取り組んだことや、自己改善のために行った努力について書きます。
このように、ガクチカと自己PRの同じエピソードを違う角度から自分をアピールすることができます。
特筆するほどのエピソードがない、どうすればよいか?
これに悩んでいる人が多分一番多いでしょう。
僕自身が就活時代でも同じ悩みで先輩とかに相談して、「だれでもアピールできるガクチカある」とよく言われてたのですが、「綺麗話はやめてくださいよ」と思っていたのですが、今は一先輩・あるいは一面接官として、責任を持って、確かにその通りだなと皆さんに言えます。
「特筆するほどのエピソードがない」と思ったのは、大体の場合、大きいな成果が出たエピソードじゃないと話すのは恥ずかしいと思っているだけです。
そんなことありません。
では、具体的にどう見つければよいか?については、下記の記事について、詳細にまとめているので、ぜひご参考ください。
ガクチカ例文集(業界別・職種別)
ここまでは、ガクチカの書き方を紹介してきました。
最後は、内定するガクチカ例文をたくさん見せて、固めましょう!
業界別のガクチカ例文集はこちらの記事をご参考ください
【例文9選】志望業界の特徴から逆算したガクチカ例文9選!内定するガクチカのコツは最初のステップにある!